さて、この1か月は循環器内科と脳神経外科のローテがあり悔しさと充実の両方を味わうことになりました。

 

循環器内科では担当患者がPCPSやIABPを留置することになり、ICUに通う日々でした。学生時代や去年の研修でもモノは見たことがありますが、じゃあ実際にどう管理するの?というところまでは踏み込んで学べませんでした。実際に担当患者で管理することになり、肌で学べました。しかし、実際にどう日々のデータからデバイスを調節していくかというのは今の自分ではハードルが高く、指導医からも後追いしているだけで、アセスメントはあってもプランがない、と厳しい評価でした。そこまで複雑な人を研修医が管理できるのか?と思う悔しい研修でした。実臨床が自分の知識やできることと解離がありすぎると、見学者のようになってしまう実感しました。じゃあどうするかといえば、勉強するしかないのでしょう。

 

後半の脳神経外科では、一転し慢性硬膜下血種の症例の入院手続きから、入院中の食事、指示入れ、検査オーダー、手術、退院調整など病棟管理をしています。これは何度かやればできるようになったり、こつが分かったりして満足感を得りやすいです。そのため充実感があり、どんどんやろうという気持ちになります。

 

そんな起伏の多い1か月でした。指導医の立場からすると学生や研修医、若手医師の元のやる気はさておき、その人ができることをちょっとずつできるように誘導、仕向けることが難しいけど教育者としてはやりがいなのかなあとも思ったりしました。