今年の4月にハローワーク(職安)を通じて24才の正社員を採用しました。
その社員は大学卒業後に正社員として就職したことがないんです。
そうしたら、ハローワークから「その人を雇ったことで助成金をあげますよ~」と連絡がありました。
簡単に言うと、学校を出て3年以内に正社員として働いたことがない人には、国からオカネがもらえるんですね。
そんなの知りませんでした。この10~20年の間に助成金などは、どんどん増えましたから今はどんなものがあるんだかわからないです。
でも、今のハローワークは親切で「オカネをあげますよ~」って連絡をくれるんですよ。
ありがたいことです。
一昨年は、ある母子家庭の女性(Aさん)を雇用したら、助成金がもらえるってことでハローワークから連絡があり、なんと、90万円も頂きました。これもありがたいです。
でも、でも…その助成金は経理上は雑収入になり、法人税法上は益金として課税されます。
そうです、せっかく国がオカネをくれたのに、また国がその一部を税金として持って行ってしまうんです。
仮に中小企業の決算で500万の利益が出ていると、実効税率は約33%。
これを、上に書いた母子家庭の例で当てはめてみると、90万円☓33%=約30万円は税金で飛んで行くんです。せっかくもらったのに…。
また、この助成金の申請手続はわずらわしいので社労士に依頼しました。すると、その報酬は6~8万円。
それから、うちの会社では、Aさんにも助成金の10%を還元しました。
Aさんがいなければ助成金はもらえないわけですから、会社でひとりじめするのもなんかズルイでしょ。Aさんだって助成金のことはわかっているし、その年はうちの会社も利益が出ていたしね。
そうすると、会社に残るオカネは40万ちょっとです。もらった金額の半分以下になっちゃうのね。
だったら、初めから助成金は非課税にして、半分の45万にした方がいいんじゃないかと思います。
まぁ、非課税になる助成金も少しはあるみたいですが、なんだか、納得しにくい制度です。
先に厚生労働省が会社を喜ばせておいて、あとで財務省がその会社をいじめるような、そんなふうに思えてしまいます(笑)
税金を取られても40万円以上残るんだからいいじゃん!って気がするけど、ちょっとしっくりこない感じです。
会社が赤字だったら税金は取られないので(均等割は別として)効果は大きいですけどね。
助成金は赤字の企業を対象に考えているのかな。
うちの会社は、今年は業績が良くないので今回の助成金は助かります。
将来、黒字企業が受ける助成金は分離課税で高税率…なんてならなきゃいいですけどね。