新しいレゴトレインを作りました。
今回は北海道の車両。とは言ってもかなりマイナーで
しかも不思議な客車を製作してみました。
今回作ったのは雄別鉄道のナハ12という客車です。
まず雄別鉄道と言うのは根室本線釧路駅から
阿寒町にある雄別炭山駅を結んでいた炭鉱鉄道です。
雄別炭鉱は北海道でも指折りの規模を誇る炭鉱であり、
炭鉱周辺には集落が形成され人口もかなり多かったそうです。
雄別鉄道は炭鉱で採掘された石炭輸送と、そこで働く人たちを
輸送する鉄道路線として運営されていました。
Wikipediaによると最盛期である1968年の輸送実績は
旅客140万人、貨物160万トンですからかなりの規模ですね。
そんな雄別炭鉱は親会社が倒産し炭鉱も閉鎖。
同時に鉄道路線も廃止されました。
前置きが長くなりましたが、雄別鉄道にはC11や
国鉄8700型蒸気機関車を始め多くの車両が在籍していました。
その中で今回作ったナハ12という客車は元気動車と言う変わり種。
実は昔の北海道の車両にはこのような改造は時々あることで、
以前に製作した定山渓鉄道のクハ600なども
改造内容は異なりますが異機種への改造車両です。
定山渓鉄道クハ600。この車両のタネ車は北海道鉄道の気動車キハ550です。
気動車から電車へという凄い変わり身ですね…。
こちらがナハ12。流線型の先頭デザインに貫通扉。
何ともユーモラスな雰囲気を漂わせる車両です。
改造前の車両は上記のクハ600と恐らく同じ北海道鉄道のキハ550。
改造詳細は不明ですが、気動車→電車、気動車⇨客車という経緯の違いが
互いに異なるデザインの車両となってのでしょうか?
クハ600は非貫通ですが、ナハ12は客車として他の車両との
行き来が出来るようにする為か貫通扉がありますね。
ナハ12の客室窓は2段窓となっていますが、
レゴでここを表現するのは難しいので
今回は2×2 45度スロープを横組みし窓間のサッシを
ブロックのチューブで表現してみました。どうでしょうか??
定山渓鉄道クハ600と。
ネットで両者を検索して頂ければ画像が出てくると思いますが
電車と客車の違いはあれど全く別の車両に見えます。
ですからレゴでも違う作りにしてみました。
因みに製作当初はこのように屋根が低かったのですが、
これだとあまりにも全高が低すぎるので、1プレート分屋根を嵩上げしました。
これで他の車両とのバランスも良くなったと思います。
早速本線へ。連結するのはキハ22。
カラーリングは譲渡後のひたちなか海浜鉄道のものですが、
雄別鉄道にはキハ21と同型のキハ49200が運用されていたので
違和感のない組み合わせです。
こちらはディーゼル機関車との組み合わせ。
客車と貨車の混合列車は昔はあたり前のように存在していた編成。
現代からするととても新鮮に感じます。
こちらは定山渓鉄道のモハ1200形と。
電車が客車を牽引するというものこの時代ならではでしょうか。
キハ40と併結されるナハ12。
タラコ色のヨンマルとなら違和感なく、北海道のイメージに合いますね。
駅にて出発を待つナハ12。
非常にマニアックな車両であり資料も少ないですが、
それがまたこの車両の魅力の一つです。
限られた情報で色々と想像しながら車両を組み上げるのも楽しいですね。
北海道の鉄道は国鉄に留まらず、定山渓鉄道や炭鉱鉄道など
地味ながらにも非常に個性的で魅力あふれる鉄道が多いです。
かなりディープな世界だけに探求するのも面白そうです。
次回はこのナハ12に合わせるべく、北海道で活躍した気動車を製作予定です。
お楽しみに〜♪( ´▽`)