図書館の本


『架空の犬と嘘をつく猫』

寺地はるな


2017年12月発行


1998年、山吹が11歳になったばかりから物語は始まる


それから5年後…そのまた5年後…30年後までが綴られている


姉が「この家にはまともな大人がひとりもいない」と言うほど、普通ではない家庭環境


なので子供達がしっかりとしないといけない…


不慮の事故で亡くなった弟…現実を受け止められない母の住む世界。


そんな山吹が成長していく上での感情やどうなるの?が知りたくて読み進みます。


山吹は可哀想な母のために、優しい嘘をつき続ける


そして、自分の中には癒しのための架空の犬を飼う


辛い時、自分を癒してくれる世界を作り出して


心を保つのもありなんだなと…


嘘も、誰も傷つけない嘘なら良いのかな🤔


たとえ家族でも心が辛くなるような時は、離れることも必要


でも、やはり家族…最後はそれぞれを許しあって


子供が中年、親が老人になってから、取り戻すように行った遊園地は微笑ましい😌


子供は幸せを求めて巣立つ…


親の願いは子供の幸せですね。