突然ですが私の母ようこは、
無類のモンゴル好きだ。

これまで新婚旅行のハワイ以外、ほとんど海外に行ったこともなかった母が、
最近めっきりモンゴルにハマり、年に1回は行っている。

父が倒れて病院に運ばれていた日もモンゴルにいた。
父は運ばれて集中治療室に入院することに。
「ママに連絡しよう」というと、「帰国することになるとかわいそうだからやめておこう」と言った父に、一生ついていこうと思ったのも良い思い出だ。(半年ほど前の話だ)

そんな母が、「栃木でもモンゴル気分を味わえる」と推したのが
ここ、【テンゲル】である。

ここは、モンゴルの住宅「ゲル」での宿泊を体験できる施設だ。


あいにくこの日はすごい吹雪で、“モンゴルの草原のゲル”感が皆無だった。










正しいイメージ(楽天トラベルより)


素敵な宿泊施設と言い切れない外観が、
私たち一行の不安をかなり煽った。

そもそもこういった、外国をテーマにした施設は必ずと言っていいほどいつも香ばしいほどのB級感を放ち、廃れていく。

しかし、中に入ると…
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いやいや、めっちゃかわいいやん。
おしゃれやん。

部屋の家具や小物に至るまで、細部に渡りブレずにモンゴル推しである。

夜は20時から、ホールで馬頭琴の演奏が楽しめる。
薄ら寒いホールで聴かされるのかと思いきや、暖かい部屋で優しい司会者と無骨な男性演奏者が素晴らしい演奏を聴かせてくれた。
しかも、30はあるかと思われる席は、ほぼ埋まっていたのだ。家族連れが多かった。

夜のお楽しみはまだまだ続く。

なんとこの施設、温泉も完備している。

その名もテンゲルの湯。

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のれんの左下にいるのは、
この施設のマスコットキャラクターで、
かわいいとは言い難いが、
ホームページにはあの⚫︎⚫︎さんがデザインした、的な煽り文句が書かれていたので、
このキャラをディスるのは控えたいと思う。
お風呂は大浴場と、露天風呂があり、脱衣所も、洗髪所も、お風呂もとても清潔感があった。

この時期もちろん露天風呂は雪見で、何もかもが文句のつけどころなく、もっとすごB級感を期待していた私は、いささか落胆しながら趣ある素敵な時間を過ごした。

トイレやゴミ箱は、宿泊部屋外に設置されていて、これもまた清潔で新しかった。
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キャラクターは数種類存在する。



出入り口で迎えてくれる馬車的なもの。
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積まれた石に刺さった棒は、
安全を祈願しているものらしい。

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期待を裏切るちょっと変わったカワイイ宿泊施設だったが、このクオリティならば、お客さんは絶えることなく訪れ、
他の外国テーマパーク的な末路をたどることはなさそう。
ちなみにこの日は素泊まり6000円ほど。

珍すぎる珍スポットを訪れる勇気はないけど、変わったことしたい!的な人には是非おすすめしたい。







モンゴリアビレッジテンゲル
栃木県那須郡那須町大字高久丙1577-9

http://www.hotespa.net/hotels/tengel/