夫と出会った当時、私は夜の店で働いており、店のNo.1だった。
といっても大した店じゃない。
地方の、しけた街の、しけた店で、忙しい割に収入も多くはない。
そして同時に学生だった。
過去を簡単に説明すると、高校を1年で中退してバイトしながら暮らし、17歳になって夜の仕事に足を踏み入れ18歳で上京し、数年遊び暮らしてから地元に帰り、通信制の高校に通い始める。
私はセックスが大好きだった。
小さな頃から興味はあったし、中学生で初体験して、高校生でセフレがいて、東京にいた頃も常にセフレがいた。
でも彼氏は滅多に作らなかった。
誰かを好きになる=人間が弱くなる、こんな風に思っていて、強い自分が理想だった私は誰かを好きになることが怖かったし、愛とか情とかにほだされて自分を見失うのがすごく怖かったし、寂しいなんて感じたことはない!って豪語してた。
でも、本当の私は人一倍寂しがりやで、セックスの時は男は私を可愛がってくれるから、どんどんセックスだけに依存し、たくさんの人と寝たというのが実体。
だけど当時の私はそんなことを認めなかったし、自分の心と対話しようともしなかったし、どんどん自分を見失っていた。
たまに、全て受け入れてくれる人と出会えたら…と思っても、いいや、私にはそんな幸せは似合わない、気の迷い、これは甘え、まだ弱い、強くあらなければ、と勘違いをこじらせていった。
