D3Pさんのゲーム、久しぶりにプレイしました。
アイ★チュウは元のソシャゲがD3Pさんじゃないから、私の中であまりD3Pらしさを感じてなくて、またDL版のみの乙女ゲームは私のキャパオーバーなのでプレイしてないんですよね。
なので、D3Pさんのコンシューマのソフト、久しぶりだなぁと思いました。
なんか、絵柄がイマイチ垢抜けない感じもD3Pっぽいなと感じてしまう。(別に貶してはいません。)
DesperaDrops(デスペラドロップス)
楽しかったです。
想像していたよりは、楽しく遊べました。
あらすじは、
イタリアに留学中のヒロイン天峰ミカは、殺人現場に居合わせたことから、その事件の容疑者として逮捕されてしまう。そして、護送車の中で6人の犯罪者と一緒になり、その護送車が何者かに襲われたことで、その6人と共に逃亡生活を送ることとなる。
実は、ミカには「触れた人の感情や記憶を読み取ることができる」能力があり、その能力を狙う人々からも逃げなくてはいけない。
ざっと説明するとこんな感じでしょうか。
テキストを読み進め、選択肢を選ぶという乙女ゲームに定番のシステム以外に、「ミッションモード」があり、ヒロインが監視カメラの映像を見ながら他の仲間に指示を出して、ミッションを達成するというモードもあります。指示出しは結構難しく、タイムリミットとかもシビアかなと思いますが、失敗しても直前の選択肢に戻れたり、ミッションの最初に戻れたりするので、まぁ何回かやれば出来ます。
共通ルートがプロローグ+12章、キャラに分岐してのストーリーが4章でエンディング。攻略対象6キャラに2つのエンド)ハッピーエンド、バッドエンド)そして真相エンドがあるので、併せて13エンディングがあります。
共通ルート長めで、そちらについては、D3Pオトメ部のブログを拝読し、ディレクターさんの意図があって長めにしていることは承知しております。
ただ、それでも、正直「警察や秘密組織等から逃げる」「仲間が捕まる」「仲間の誰かを助けるために、ミッションに挑む」「またどこかに逃げる」という流れが何度も続くので、(もちろん多少の違いはありますが)それが余計長く感じる原因では?と思ってしまいました。
その一方で、個別ルートに入ると、ストーリーの流れの制約が外れるからか、どのキャラでも面白く感じました。
またこのゲーム、物語をチャートで見ることが出来、選択肢の前に戻るなどもそのチャートから出来るのは、クイックセーブとかするよりも楽で良かった。
あと、用語辞典がゲーム内にあり、物語を進めると、項目が次々開くだけでなく、一度開いた項目も物語の進み具合で説明文が追加されていくのは面白いです。説明文もキャラが説明をしていて、攻略後に攻略したキャラについて、みんなから一言追加されているのが私は好きでした。
ヨーロッパの各国を旅するようになるので、背景画が多いのは好印象です。その一方で、立ち絵などは差分少な目というか、逃亡するにも変装とかしている描写があまりなく、勿体なく感じました。
また、おそらくゲーム中一番出てくるであろう、バイクのサイドカーに乗ったヒロインのスチル(バイクは攻略キャラが乗っている)全部表情が一緒で、何度も出てくるのに、スンと気取った表情なのは違和感しかないのが、勿体ないなと思いました。
攻略順は、カミュ→ラミー→サリィ→ハミエル→アッシュ→ジブ→真相の順。
カミュは、単純に私の好きな「オドオドオタクっ子」属性を感じたため。(私は気になる子を最初に攻略します)それ以降はあみだくじで決めました。
カミュは、正直それほどオドオドの陰感はないですが、女性慣れはしていなくて、ピュアな感じは可愛かったです。彼なりにヒロインを大切に思って行動してくれるのは嬉しいですし、基本的に一緒にいられるので、好き。
ラミーは、可愛い弟ですね。彼の過去は結構ヘビーですが、ヒロインと出会って、自分がしてきたことが悪いことだと認識するみたいな。逆にヒロインにとっても、ラミーの置かれた環境が彼を犯罪者にしてしまったと知ることで、ヒロインが少し強くなっていけたのかなと思います。
サリィ。
過去の罪がヘビー過ぎて正直耐え難い。
伊藤かな恵さんに拍手!!
(以下ネタバレのため反転)
攻略対象であることから、事前に気が付いても良かった。
でも、女性声優だし、ナチュラルにサリィは女の子としてふるまうので、まさかそんなことはないだろうと、最初に思った私が悪い。
サリィのイベントを進めると、明らかに幼いサリィの声が違うし(かな恵さんだったら申し訳ないけど、お兄ちゃんがかな恵さんの声だと気づけるので、多分幼いサリィは別の方が演じたのではないかと思う)、サリィの描写で女の子であることが強調されるし、でも女の子じゃ難しい力仕事とかの描写もあるし。
まさかの「兄が死んだ妹の代わりに、妹になっている」という可能性を感じ始めると一人称「サリィ」で「サリィは可愛いもの好きだよ」とか言うのがめちゃくちゃ切なくなってしまいました。
正直、「自分は(妹の)サリィだ」と思い込みすぎて、体は男性(18歳)なのに「女の子だ」と信じているなどは、無理があるんじゃないかと思うのですが、正直そういうの私は好きなので楽しめました。
↑反転ここまで
ハミエルは、
サイドエピソードの使い方がうまかった。
基本的にヒロイン視点で進む物語ですが、アプデすることで攻略キャラ視点のサイドエピソードがチャートから読めるというもの。
ハミエルだけ2つあるってズルいなぁと思っていたのですが、まさかのバッドエンドの方にあるとは。
最初、ヒロインに冷たい感じで、それが旅を続ける中で、(初見プレイでハミエルのイベントを起こさないとやや唐突な感じは受けますが)ヒロインに愛情を感じるようになって。
ハミエルルートは、詐欺師らしい展開があって、バッドエンドもやりきれないけど、ハッピーエンドもどこかやりきれなさがあって、個人的には嫌いじゃないルートでした。
アッシュ。
アッシュルートは、個別に入っても逃亡しているんですけど、それでも楽しかった。じつは個別ルート一番好きかも。
適度に恋愛の要素もありつつ、逃げ惑うスリルもありというね。
逃亡中に出会うおじいさん(ごめん、名前はゲームの用語集見ないと分からない)私は、絶対アッシュたちが彼に会いに行くエンディングだと思っていた。
ヒロインの隣にいられる男になれるように頑張るのって、きゅんポイントじゃない?
ジブさん。
みんなのパパ。殺人犯だけどいい人。既婚者。
ヒロインをちゃんと守ってくれる安心感があった。
年の差や、彼の過去から、ヒロインとの恋愛はじれったさもありますが、むしろそこがいい。
過去がヘビーではあるし、もうどうしようもないのだけれど、ヒロインと出会って、彼の過去に一つの解決を見せられたのはよかったかなと思う。
真相エンド。
真相エンド、ルート入った初っ端から急展開して、プレイヤーを惹きつけるのはうまいと思った。
あと、ハミエルが「死にたくない」と思ったようなので、私はこっそり泣いた。
ヒロイン。
罪を犯すことについて、物語序盤は特に、抵抗が強くあり、いちいち自分の中で「言い訳」をする様子が「ウザい」という感想をちょこちょこ見たのだけれど、(そしてそれはその通りだとも思うけれど)それだけの聖性が無ければ、攻略対象たちの琴線に触れることは出来ないのかもしれないなとも思う。
とりあえず、思いつくままに書きました。
タイミングを見てダウンロードコンテンツは買おうかなと思っています。
あと、店舗特典のSS等を楽しみます。