ブログ記事へのいいね!ありがとうございます
娘が病気になって、私がブログを読んで参考にして頂いた方々からもいいね!頂き勇気付けられます
この場を借りてお礼申し上げますm(__)m
今日は娘の病気の原因について、書かせて下さい
娘の主治医(脳神経外科)は2人います。
ここではK先生とT先生とさせて頂きます
K先生はおそらく40代前半、お若く臨床バリバリな感じで担当する患者さんが沢山いらっしゃいます。とにかく毎日お忙しく、小児科の看護師さん達が薬の相談などしたい時も「先生がつかまらなーい」と毎回嘆いています
T先生は50代、立場的にベテラン先生の雰囲気です。事実をズバッとおっしゃるため、運ばれてから数日は悪いことしか言われず「今日は何を言われるんだろう」とドキドキしていました
命の危険を回避してからは先生の口調も穏やかになり、とにかくこまめにこまめに話しかけてくれたり病室まで様子を見に来て下さったりしてくれます
基本的に治療の方針をお二人で協議し、手術の説明、執刀、入院中の診察等は全てK先生が行うという風に役割分担されているようです
このお二人の関係性がステキで
K先生が私達家族とお話ししている時にT先生は絶対に口を挟みませんが、K先生が居ないところで「説明で分からなかったところは無かったですか?」と必ずフォローしてくれます

そんなT先生の事を「勝手な事してんじゃねー
」と思うでもなく、会話の端々からきちんとリスペクトしていることが伝わるK先生

どちらの先生も私達家族にとっていなくてはならない素晴らしい先生方です‼︎
そんな中でもT先生の優しさは、本当に格別で


私達夫婦の両親それぞれの顔をきちんと覚え、誰がいつ来るのか把握して顔を出してくれたり、あえて主人が付き添いの日曜日に顔を出して普段あまり話せない主人の心配を取り除いてくれたり…。
とにかく、こんな小さな我が子が脳卒中になってしまった家族の悲しみはとんでもなく計り知れないものだろうと、私達夫婦が倒れないことを本気で心配して、寄り添って下さるんです
もちろん、私達の両親もT先生ラブです
笑
K先生がお盆休みを早めに取っていた8月のある日曜日、看護婦さんに
「〇〇さん、T先生から14時に脳神経外科の外来に来るよう呼び出し入っているので娘ちゃん預かりますねー
」と言われました。
言われるがままに外来に向かいましたが、手術の予定もないし、話の内容が予測できず「?」な顔の私にT先生は…
「普段K先生忙しいから、ゆっくり話をする時間もないでしょう。今日は日曜日で診察もないから、聞きたいことがあれば何でも話してください」
もう神



ですわ
それで普段先生にゆっくり聞きたくても聞けない、意識障害の程度や最初に運ばれた時の治療の経過など詳しく説明してくれました。
そしてそして、一番聞きたかったこと
〝娘はなぜ病気になったんですか?〟
くも膜下出血についてホームページ等で調べると、原因となるリスクとしては高血圧や大量の飲酒、喫煙、家族に脳卒中の方が多い、この4つが書かれています。
もちろん娘は飲酒喫煙しませんし、つい1ヶ月前に1歳半検診を受けたばかりで健康や発達で気になることは何もありませんでした。
またうちや主人の家族の中で、脳卒中を患った方は両親に聞いても誰もいません。
先生は詳しく説明してくれました
「毎年約1万人の人がくも膜下出血を患い、そのうちの約7%、700人程度が子供さんです。しかし、そのうちの9割は先天的に血管に奇形のある脳動静脈奇形やもやもや病であり、動脈瘤破裂による出血は1割、70人程度。その中で0〜1歳の乳児になると、恐らくですが年間10人いるかいないか、統計も取っていないので分かりませんが…。
お母さん、こういった事に原因なんて無いんですよ。原因があればもっと沢山この病気になる人がいるはずなんです。
医者が病気や手術の説明する時に『万が一』ってなかなか言いません。少しでもその可能性やリスクがあるならば、『こういった可能性があります』とはっきり伝えるんです。だって命を預かっているんですから。
逆に言うと、医者が『万が一』って言う時は、その医者はそうなる可能性はないと考えていますが、立場上絶対ないと言い切れないから『万が一』って言うんです。
今回残念ながら娘さんには、この万が一の〝1〟側の事が起きてしまったんです。」
原因が気になりますか?と聞かれたので、
「これからお盆休みになるので、親戚や友人からの連絡が増えています。親しい方々には伝えましたが、きっと皆さん『こんなに小さいのに何で⁈』と思われていますが、うまく説明できません」
と涙ながらにお話ししたところ、T先生は
「あぁ、そういうことですね!『そんなもん医者も分かるか』と伝えてもらって結構です
」
とキツいセリフをとびきり穏やかに仰りました
自分が妊娠中にあれをしたから?これをしたから?と何度も自問自答していたので、先生とのお話しで、心がすっと軽くなりました。
娘が病気になったことは、何か原因があったわけでも、そういう運命だったわけでもない。
〝ただそうなっただけ〟
娘が病気になってからしばらくは、
『娘だってなりたくて病気になったわけじゃない。だからかわいそうとは思っちゃいけない。だって病気になった本人は必ずしもかわいそうな人ではないんだから』
そう思うように、思い込もうと思ってました。
でも、それやめました
いいじゃないか
親ぐらい可愛そうと思っても
だって、〝万が一〟の〝1〟の確率で、下手したら難病指定されている病気より少ない確率で、娘はこうなってしまったのです。
まだまだ週に1〜2回、娘を見て、何でこんなことに…とグワーっと涙が溢れそうになります。
そんな時は娘のお昼寝中、まぶたが腫れるまでワンワン一人で泣くのです。
そして少しだけスッキリして、とびきりの笑顔で目を覚ました娘を迎えるのです
きっと、こういう気持ちの吐き出しを繰り返して、段々と娘は幸せなんだ!と私の心も変化していくのでしょう(まだまだ先は長そうですが
)
こんなまだまだ弱々母さんですが、明日も一日娘と楽しく過ごしたいと思います