くも膜下出血のことをウィキペディアなどで調べると、まず最初に

『脳卒中の中で最も致死率が高く、発症した人のうち1/3が死亡し、1/3が重度の後遺症を残し、1/3が軽度もしくは後遺症なく病前の生活に戻れる』
と、とにかく死ぬ確率が高い事が書いてあります
運ばれてから2週間ほどは、脳の腫れが強すぎてこのまま腫れが引かなければ身体が耐えきれずに死んでしまうこと、また血管攣縮(血管がキュッと収縮して血が流れず、脳梗塞を引き起こす)を引き起こしやすく、起きれば二次障害的に命を落としてしまう人が多いこと、血管攣縮が起きるか起きないかは医者にも分からない(いわば運次第)ことなどを聞かされ、素人の私から見ても頭から足先まで10本近くの管に繋がれた娘は、とにかく命が危ない状況であることは明白でした。
担当のお医者様も、とにかく命を助ける事に必死で、今後命が助かったとしてもどういった後遺症が残るのか、そんな話は一切ありません。
私も主人も、とにかく命だけは、命さえあれば、毎日毎日祈りながら食べれない眠れない日を過ごしました。
そして私達の願いは叶い、命が助かった娘は、命と引き換えに視力を失いました。
見えていない事は家族みんな心配していましたが、8月末に頭蓋骨を戻すまでは寝ているか起きているかが分かる、時々喃語を小声で話す、痛いことは分かるくらいの意識しかなく、意識障害の一つとして目が見えないんだろう、眼球もよく動いてるしそのうち見えてくるはず…位の認識でした。
なので10月上旬に担当医から「目は諦めた方がいいかもしれないですね…」と聞かされた時は、もう本当に…神様っているのかなと。なんで私達家族にだけこんな仕打ちが続くんだろうと。。
私も主人も基本的に波風立てたくない八方美人タイプなので病院では常にニコニコ
笑
だって、あの家族一生懸命娘のために頑張ってるなぁって思ってもらった方が、娘のために看護師さんやお医者さんもより一生懸命になってくれるんじゃないかなと思うじゃないですか
でもこの日だけは先生の前でも看護師さんの前でも大号泣。。全く立ち直れませんでしたし、「目だけはまだ諦められません」と伝えました。
先生がそう言った根拠としては、
・脳卒中で視力障害が起きる人は多いが、一部見えない、ぼやける、などがほとんどで全く見えない人は少数
・脳の環境の問題で目が見えない人も、大体1ヶ月以内程度で見えてくる
・最初の手術から3ヶ月経過して見えていないということは、視神経や大脳に何かしら大きなダメージがある。目は他の器官と違って直接脳から繋がっているので、扱いとしては脳や脊髄に近い。ダメージを受けると再生したり回復が難しい。ぼんやり見えてくる人はいるが、今のところ何とも言えない。
ということでした。
その日は主人仕事で遅くなるので面会できない日でしたが、看護婦さんに融通きかせてもらって遅い時間でしたが来てもらいました。
二人で静かに泣きました。
長くなりそうなので、記事を分けますm(__)m