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評論家の縄田一男氏が書いている日経新聞の書評で、どれだけ面白い本と出会ったことか。時代物が多いのだが、本当に時を忘れられる読物を紹介してくれます。
彼の書評はきっと私以外にもたくさんの読者を本屋さんへと向かわせていることでしょう。
現に"縄田一男オススメ"的な帯を見たことがあえいます。そういう帯は、『鬼はもとより』にもついており、書評で読んで忘れていたことを思い出すことができたのです。
内容は、かつて藩財政建て直しに失敗した主人公と、小藩の武家が鬼になる覚悟で挑む藩財政の建て直しを主軸として進みます。
読み終えて、2日経っても興奮冷めやらぬという状態。
なぜもっと早く読まなかったのか!
縄田さんありがとう!!
と心の中で何度叫んだことでしょう。
今までオススメされた(勝手にそう思ってる)本の中でもこの本は、特別です。
綺羅星のように燦然と存在して、私を捉えて離さない本です。
本の中で語られる女性についての哲学も
各々の登場人物が持つ武士の矜持も
最後の一文も、とても秀逸です。