こちらも下弦同様、だいぶ前に録画予約がエラーになってて、悔しい思いをした『修羅天魔~髑髏城の七人 season極』
ステアラ版髑髏の締めくくり的な作品で、焦点を極楽太夫に当て、捨之介も蘭兵衛も出てこない変則髑髏城でも、ストーリーはちゃんとこれまでの髑髏城シリーズをなぞっていて、めちゃめちゃ自然に入り込めたー
っていうか、すんごく面白かったー
まず、ゆりちゃんの極楽太夫が絶品
映像でも、存在感が際立ってて、美しカッコいいったらない
鉄砲構える姿が決まり過ぎてて、惚れ惚れしたわー
以下、気になったキャストさんの感想を
☆天海祐希さん(極楽太夫こと雑賀のお蘭)
もう、これは、ゆりちゃんのためにあるお役強さと潔さの裏にちらりと見える儚さ、誠実で大らかで温かく
そこにユーモアもちょい足しして、見目麗しいんだから、無敵でしょ
真ん中で大見えも切れるし、端っこで小芝居もできる
天海祐希ここにありって感じでお見事ー
小芝居系で言うと、無界の里の座敷で家康と密談中に、不意に女中さんがお膳を運んできちゃった時、怪しまれないために、同席していた家康に仕える清十郎と、大きめの折り紙を手にして「へぇぇ、ここも折るんですかーほぅほぅ」とか「あらま、そうなんですかー
」みたいなやりとりしてるすっとぼけた表情が地味にツボったのと、後半の戦いの場面で、後ろで銃の引き金の調整をしているカンテツに「まだぁ?できた?まだなのぉ?早くー」って、なかなか緊迫した状況なのに、面白おかしく急かすところが絶妙ー
☆古田新太さん(信長/天魔王)
もう古田さんは、なにがどうしても古田さんだから、今回もThe古田さんだったーどんな感想やねん
天魔王の最後、意外とあっさり倒されちゃって古田さんだから、絶対もう一回、じゃじゃーんって復活してくるかと思ったのに
☆清水くるみさん(沙霧)
過去1イチ、可憐で少女っぽい沙霧ちゃんだったけど、元気いっぱい、はねっかえりっぷりは抜群仲間を皆殺しにされた髑髏党への恨みを秘めてる湿度感は控え目で、からっと明るくパワフルで、それはそれで見てて気持ちよかった
☆福士誠治さん(兵庫)
『スリル・ミー』の”静”な”彼”さんとしてが初めまして今回は全く逆のわちゃわちゃした兵庫役ってことで、興味深く拝見したけど、スタイルが良くて赤と黒のお衣装が似合ってて、よく通るお声で台詞はめっちゃ聴き取りやすかった
…んだけど、なんていうか兵庫っていうキャラクター的には、もう少し泥臭くて情に厚くていい意味でうざさが欲しかったかなぁ…なんて感じちゃった
スッキリとスタイリッシュな兵庫さんで、ゆりちゃんとの並びはめっちゃかっこ良かった
☆竜星涼さん(夢三郎こと夢虎)
これまでの髑髏城シリーズにおける蘭兵衛的な立ち位置の無界の里の夢三郎としては、全く違和感ない綺麗な女形でびっくり
後半、実は天魔王の嫡男夢虎でしたってことで、情報収集のために天魔王の指示により作った無界の里を自ら破壊し、さらに全幅の信頼を寄せていた父天魔王からも裏切られ、ボロボロになって破滅していく様子はなかなかの迫力だったー
☆山本亨さん(狸穴次郎衛門こと家康)
セリフ回しに独特の間合いと節があって、なんかちょっとおもしろキャラで狸感ありありな家康さんでも、締めるところはきちっと締めていらしたし、ラストも、これから関東を手中にして江戸の町を作っていく人なんだー
ってちゃんと感じられる大きな人物に見えたー
☆川原正嗣さん(清十郎)
劇団☆新感線のアクションや殺陣の監督をされてる方で、俳優としてもこれまでの髑髏城シリーズにも登場されてたみたいだけど、お顔をしっかり認識したのは今回が初家康公に仕える忍びのお役だけど、まるでテレビドラマを見てるような感覚に陥るくらいお芝居がナチュラル
不思議な存在感があって、わたくし、登場直後から、ロックオン
殺陣や身のこなしが素晴らしいのはあったりまえで、台詞がなくても常に清十郎として存在してて、いや、もう清十郎でしかない
声、張り上げたり、ばたばた動いたりしないのに、きっちり舞台上の空気を自分のものにされてて、なんか玄人って感じ
☆並木圭一郎さん(贋鉄斎)&三宅弘城さん(カンテツ)
このコンビは、アオドクロでも爆笑だったけど、今回も期待を裏切らないボケっぷりで、楽しいしかないー
三宅さん、カンテツとして、迷いなく照れなく我が道を突っ走ってくれるから、もはやこっちがカンテツ寄りの思考になっちゃってたりして、もう、完全にカンテツファンだわ
あーおもしろかったー
髑髏城シリーズ、かなーり出遅れて、しかも全て映像でではあるけど、出会えて良かったー
これで、初演以外、全部観られたから、マイベスト髑髏&マイベスキャスとか書き出してみちゃう選べないー
ってなりそうだから、止めとく
どうする
どうしよう
気が向いたら、書くかもー
公式さんのPV動画貼ります