久しぶりの新宿初めて入る紀伊国屋ホール
松下洸平くんと富田靖子さんの2人芝居『母と暮せば』を観劇
洸平くん見たさに取ったチケットだけど、脚本の素晴らしさと、お二人のナチュラルなお芝居に、あらためて観られてよかったと再認
以下、ネタバレしてます
原爆投下から3年後の長崎、息子の遺影に陰膳を備える母伸子の目の前に、その息子浩二が幽霊となって現れる…2人は久しぶりの会話を楽しむが…
だいぶ前にニノと吉永小百合さんで映画になった作品だけど、私はそれを観ていないので、今回が初めまして
先に観劇した娘のブログも、「毎ミュは読んじゃダメ!」という注意喚起のおかげで、うっかり読みをしないで済んだので、新鮮な気持ちでいざ
お話しはね…戦争を知らない私が、四の五の言うに及ばず、ただひたすらに、母と息子のありきたりな温かい日常が一瞬にして奪われてしまったという事実に、やりきれない想いでいっぱいに…
助産師をしていた母、医大生だった息子、そして舞台には登場しないけど、その彼女だった町子や祖母、祖父、その他2人に関わりのある様々な人たちの成りと生き様が、母と子の会話を通じて、ありありと見えるように描かれるので、舞台上は2人だけだけど、なんかとってもにぎやかな感じがする…のは気のせい
富田靖子さん演じる母は、可愛らしく、芯が強く、ユーモアがあって、息子(こうちゃんって読んでる)といる時の楽しそうな顔ったらない
洸平くん演じる息子こうちゃんは、お母さん大好きで、優しくて、彼女との未来に夢を描いてた、まっすぐな青年
母は、何故あの日、息子が大学へ行くのを無理にでも止めなかったのかを後悔し続け、息子はそれをそういう運命だったと言う
自分が食べるのを我慢してまで、僕の遺影に陰膳をしてくれなくていいから、しっかり食べて…と気遣う息子
何か食べたいものある?と聞く母に、幽霊は食べられない…という息子…それならと、息子が好きだったおぼろ昆布のおむすびとお味噌汁を作るマネをする母、おいしそうに食べるマネをする息子
あここ、洸平くん、本当にめちゃくちゃ美味しそうに食べてて
それ見てたら、私もおむすび食べたくなっちゃって、お腹鳴っちゃった
楽しい親子の会話もたくさんあるけど…
息子は母に、何故、助産師を辞めてしまったのか…と問い…
母は息子に、苦しんで死んだのか…と問い…
息子は母に、何故、体調が悪いのに病院に行かないのか…と問い…
母は息子に、何故、今、私の目の前に現れたのか…と問う…
核心に触れる、苦しい会話も…
ラストは…書かずにおくけど、この母と息子の大切な時間を客席で拝見できて良かった
いやぁ、洸平くん、このお役、はまり過ぎ
それと、テレビとかで見ると、ひょろっと細いイメージだったけど、実際はがっしりとデカいあ、雑誌でセクシーショット撮ってたから、マッスルボディ出来上がってんのか…
次は、ぜひミュージカルでお目にかかりたいわ
で、帰り、新宿駅の構内に、うちの息子が小さい頃から大好きだった京焼き栗のお店がまだそのままあったので、久しぶりにゲット
でね、店員さんに、はいって渡されたから、赤い紐に指を入れてぶら下げて、お釣りをお財布にしまっていたら…
「赤い紐の部分は取れやすくなっておりますので、お気をつけ下さい」って
えーーーーっだって、これ、持つためについてるんじゃないのーー
慌てて指から外して、持ち替えたけど、三角だから、持ちづらいし、まだお釣りしまえてないし、なんか変な汗かいたー
取れやすいんなら、取れないように改良する気はないのかなぁ
ま、美味しかったから、いいけどさー