フォローさせて頂いてる方のブログ記事を拝見して知ったのですが、11月に宙組さん全国ツアーで『バロンの末裔』が再演されるとのこと
名作の再演には賛否両論あるのはわかってるから、記事にするかどうか迷ったけど、以前から『バロン…』については、書き残しておきたいと思っていて、でも、ふた昔も前の作品だから、唐突に書くのもおかしいかな…なんて思って、下書きしては削除ってしてたので、これを機に私なりの想いを書いてみる…
『バロン…』は、私にとっても宝塚オリジナル作品の中で、5本の指に入るくらい好きな作品
作・演出は、大好きな正塚晴彦先生、そして音楽はこれまた大好きな髙橋城先生、正塚先生と名コンビだった、当時、月組トップの久世星佳(ノン)さんへ当て書きされた退団公演作品
ノンさんは双子の兄弟のローレンスとエドワードの一人二役、当時2番手の真琴つばさ(マミ)さんはエドワードの友人リチャード、3番手の姿月あさと(ずんこ)さんは銀行家ウィリアムそして、ローレンスの婚約者ながら、エドワードに想いを寄せるヒロイン、キャサリン役は風花舞(ゆうこ)さん
それぞれにお役ぴったりで、ノンさんとゆうこちゃんの落ち着いた雰囲気が、スコットランドの由緒ある邸を舞台にした作品によくあってて、上質な世界観を創り出してた
お邸の執事ジョージ役の汝鳥伶さん、メイド頭のミセス・サーティーズ役の梨花ますみさん、うさんくさい会計士役の真山葉瑠さん、リチャードの恋人ヘレン役の千紘れいかさん…などなど、脇を固める方々も、芝居巧者だらけで、それぞれに役を自分のものにされてて、安心感しかなかった
私は映像で拝見したのだけど、それこそ何回観たかわからないくらい観て、もはや脳内再生可能
曲も名曲揃いで、いまだに、時々口ずさんじゃってるし、”雉撃ちの丘”の場面や、ラスト近くパーティを抜け出したエドワードとキャサリンの2人の場面は、何度見ても泣ける
そして、ラストは、ノンさんは退団するけど、相手役のゆうこちゃんは残るっていうシチュエーションと重なったり、後を継いでトップになるマミちゃんが、ここは残された僕たちが守る的な台詞を言うもんだから、ぐっと胸が締め付けられるぅ
ある意味、宝塚っぽくないのが、正塚先生の作品の特徴で、正塚イズムと呼ばれる、男の美学的なものが、ぎゅっと詰まってるし、切なくて美しくて、ちょこっと笑えるシーンもちりばめられてて、脚本そのものが、バランスの良い、大人っぽい作品
あー好き
近々、また観よう
で、これだけステキな作品、初演のバロンは唯一無二の別格作品として、しっかり心と頭に刻んだ上で…
私は、この名作を埋もれさせておくのはもったいないのでは…と思ってた
でも、宝塚の中では、バロン=ノンさんだから、もう何なら、東宝版として上演したらどうなのよなんて思ったりもした
←結構、本気
だから、今回の再演、たぶん私の中では初演を超えてくることはないだろうけど、今の真風涼帆(ゆりか)さん率いる宙組さんがどう演じられるのか、興味はある
ってか、あんまり、いじんないで欲しいよぉ
バランス崩れるのはいやだー
そう言えば、2019年に、ゆりかちゃん、同じ正塚先生の作品『追憶のバルセロナ』も再演してたね映像で拝見したわ
これは、初演は、絵麻緒ゆうさん(ぶんちゃん)と紺野まひるちゃんの大劇場お披露目&退団公演だった作品ね
えっと、いろいろ思い出しついでに、私の大好きな初演再演作品についても書き連ねてみよう…
…と、思ったけど、長ーーーくなりそうなので、次投稿にしまーす