前投稿の続きです
☆3幕舞踏会☆
王妃様がジークフリードに結婚相手を選ぶように促すところや、困った王子が家庭教師に助けを求めるところなど、マイム多めでとってもわかりやすい芝居好きにはこういうとこ大事
民族舞踊のお衣装がね、それぞれにとっても素敵振付も素晴らしかったし、ぎゅぎゅっと凝縮されてるから、次から次へで、集中して観られた
(海外カンパニーのDVDだと長くて早送りまたはうとうとしがちなもので
)
で、可愛らしいタイプの毛利さんが、悪女オディールをどう演じられるのか、想像がつかなかったんだけど…
登場こそ、来たなブラック
って感じだったけど、ん?王子と踊り出したら、いわゆる妖艶で男を酔わせて誘惑するっていう感じではなくて、むしろ、思いっきり笑顔だ
小悪魔的な感じ
で、時々、ロットバルトにひそひそと指示出しされて、にやりとして、王子のもとへ…
可愛い笑顔で、したたかにだまくらかすなんて、ある意味、怖い…
舞踏会でのロットバルトのマント姿は、まさに”でっかい蛾”毒々しいやつで、マントを脱いだら、手足長くてスタイル良い
ロットバルトのソロも美しかったー
オディールのチュチュから、オデットを連想させる白い羽を1本抜き取って、王子に渡すシーンで、2回ほど、羽を取り損ねたのはご愛敬ってことで…ご本人、焦っただろうなぁカウントずれちゃうもんね…
そして、待ってましたオディールのグランフェッテ
当然のように、ダブルも入れて、ぶれることなく、いつまででも回っていられるんじゃないかと思うほど、余裕も感じられる32回転ブラボー
でした
☆4幕湖畔☆
白鳥の群れの中に、国鳥が数羽混ざっている演出
王子とロットバルトはあまり激しくは戦ってなかったような気がする
絶望から湖に身を投げるオデット、それを追って、王子も身を投げるんだけど、王子の飛び込む時の身体の形がめちゃくちゃ美しくて(絵に描いて表現したいくらいだけど、絵力なし)、そこが王子の見せ場なのかと思うくらいで、今も残像が…
で、ラストは、怒った白鳥たちが、念力みたいのでロットバルトをやっつける…からの、紗幕の向こう(=天国)で人間の姿に戻ったオデットと王子が結ばれるって言う"天国でハッピーエンド"バージョン
ただ、家に帰ってきてから、ちょいと疑問が…見方によっては、王子が湖に飛び込んだのは、オデットを助ける為で、白鳥達がロットバルトをやっつけてくれたことで、2人は助かって、呪いも解けて、"この世でハッピーエンド"って言う風にも受け取れるなぁ…って
でも、もし、そうなら、紗幕の向こうではなくて、白鳥達の元に戻ってくるのが自然だから、やっぱり天国バージョンだよねというところに落ち着きました
まだまだ、いろんなこと、あーとか、わぁー
とか思いながら観てたんだけど、いざブログに書き始めたら、記憶が抜け落ちちゃってて悔しいっ
でも、濃厚な舞台を存分に楽しめたのは間違いない
あらためて、キャスト表見ながら、ダンサーさん達のこと調べてみようっと
2003年版DVD 出てます