ここのところ、しばらく観劇予定もなかったので、あれこれ気になる作品や、録画しておいてまだ観ていなかった作品などをぼちぼち観てたー
で、その中の一つ…『野田版鼠小僧』
2003年に上演された、野田秀樹さん×歌舞伎のコラボ作品
声を大にして言う
面白かったー
《松竹さんのHPより》
あちこちに張り巡らされた伏線、緻密に計算された上でのドタバタっぷり、巧妙に隠されたメッセージ、笑いとシニカルさのバランス、伏線すべてを回収して、そう来たかーってこちらを唸らせてくれるラスト…などなど、野田さんワールド全開
歌舞伎界のスーパースター勢揃いで、芸の力が半端ない本物の方たちが、ちょっと崩してお芝居するから、なんていうか、より贅沢な感じがする…
殊に、貞女の鏡と称されたお高(中村福助さん)の家で、盗人の棺桶屋三太(故中村勘三郎さん)、間男の與吉(中村芝翫さん)、通いの旦那の大岡越前(故坂東三津五郎さん)、大岡の妻(片岡孝太郎さん)が顔を合わせる場面は、捧腹絶倒皆さんの、間やら、動きやら、表情やら、台詞調子が、それはそれは見事にはまって、見応えあるある
そして、登場は前半だけだったけど、花嫁姿の七之助さん美しくて可愛いのに、キレッキレな身のこなしで、こちらも爆笑ー
母親役の中村扇雀さんとの息もピッタリ
散々、笑わされて、最後の最後は
あーいいもの観て、身体中の細胞が喜んだー