PARCO劇場オープニング・シリーズ 三谷幸喜さん作 『大地(Social Distancing Version)』7/25(土)マチネを、Streaming+で拝見
以下、ちょろっと内容に触れています
共産政権下、演じることを禁じられ、広大な大地に立つ収容施設で、強制労働させられている俳優たちのお話し
三谷さん曰く、コロナ禍の状況を逆手にとった演出…ということで、きっちり2mのソーシャルディスタンスを保っているのかと思いきや、そこそこ顔が近いなぁと思う瞬間もあったり、皆さん、なかなかの大声で会話をされたり、なんで今この演出?って思うような場面もあって、キャストさんたち大丈夫かな…って、心配しながら観ちゃったわ
個性的なキャストさんたちが、一癖も二癖もある俳優さんたちを演じられているので、芝居の濃度が高いー
一部屋の中に、年齢も考え方も生き方も違う人たちが、いつ解放されて元の生活に戻れるかかわからない中、毎日、顔を突き合わせて過ごさなくてはならないという状況と、今現在のコロナ禍の状況がリンクしている
基本的には、抑うつされた環境に置かれている中でのやりとりなので、まぁ、喧嘩とまでは行かなくても、皆、何となくギクシャクしてる
そんな中、中盤あたり、それぞれの俳優さんたち(役の上で)の得意分野を活かしたちょっとした趣向に、お腹を抱えて笑わせてもらったーもう一回観たいくらいー
政治によって演じる機会を奪われた俳優さんたちを、コロナによって演じる機会を奪われたキャストさんたちが演じる
三谷さんっぽい、多重な仕掛けにいろいろ考えさせられたわ
どうか千秋楽まで、無事に公演が続けられますように