1997年版に続いて、アオドクロ鑑賞
本当は、この間に、アカドクロっていうのがあるんだけども、まだ、放送のタイミングに出くわさず、一個飛んじゃうけど、止む無しってことで
ちなみに、アカドクロは、1997版と同じく、捨之介と天魔王を、古田新太さんが一人二役で演じ、より演劇要素を強くした演出らしい
対して、こちらのアオドクロは、市川染五郎(現:松本幸四郎)さんが、同じく一人二役で、エンタメ要素をふんだんに盛り込んだ演出とのこと
※以下、内容に触れています
なるほど、なるほど
染五郎さんの存在感の一言に尽きる
1997年版を観劇された染五郎さんが、これぞ現代の歌舞伎!と称賛されたことで、いのうえ歌舞伎という地位が確立されたというエピソードから、本作はメモリアルな位置付けなのかも
テレビ画面からでも伝わってくる、着物姿から溢れ出る歌舞伎役者さんとしてのオーラ
それが邪魔をしてか、世捨て人には見えなかったかも…捨之介らしい毒気のある軽口も、軽口に聞こえなかった…
じゃあ、天魔王の方がぴったりかも…と思ったけど、これがまた台詞回しがゆっくりな分、余計に歌舞伎オーラが出まくっちゃってて、もと影武者って感じではなく、もう天下人そのものに見えちゃったー
ないオーラを絞り出すのも大変そうだけど、あり過ぎるオーラを消すのも大変ってことね
ただ、立ち居振る舞いや所作、殺陣などは、文句なしに美しかった
エンタメ性という点では、(他のシリーズで言うところの兵庫に当たる)忠馬役の佐藤アツヒロさんが、ローラーシューズを履いてたージャニーズですからね❣️
あとは、贋鉄斎のシーン、三宅弘城さん演じるカンテツっていう弟子も登場し、よりコント風に
全力でボケる三宅さん、ツボでした
1997版と比べると、ググッとスタイリッシュになってるけど、まだ猥雑さも健在
聖子姉さんのやんちゃな太夫も健在
こうなると、アカドクロも気になるなぁ