WOWOWさんで放送された、ミュージカル『王様と私』2018年ロンドン公演を観ました
王様は渡辺謙さん、アンナはケリー・オハラさん、首相は大沢たかおさん
『王様と私』と言えば、有名な♪Shall we danceのシーン
それしか思い浮かばない位、どんなお話しか、全く知らなかったー
昨年、お友達が来日公演を観に行って、ケリーさんがとっても素敵だったと言っていたので、楽しみにしてたら、ホントに素敵でした
可愛らしさと凛々しさ、ユーモアと生真面目さ、おおらかさと頑固さを、ちょうどいい塩梅に併せ持った自立した大人な女性アンナ
一方、王の第一夫人で、ひたすらに王にかしづき、一歩どころか何歩も下がって、王家を支える、控えめで懐深く賢い女性チャン
この二人の女性の、心の通わせ方が、とても良かった
謙さんの王様は、とってもチャーミング
以前、『ホロヴィッツとの対話』っていうお芝居を映像鑑賞した時も感じたんだけど、”間”の取り方が絶妙
ストーリーとしては、アジアと西洋、男性と女性、権力者と奴隷、古い慣習と新しい風潮、などの対比を描いていて、クラシカルで正統派なミュージカル
ラストにつながる大事な場面でもある、二幕の劇中劇”アンクルトム”
タイ風にアレンジしてあって、おもしろかったけど、かなり長かったなぁ
あと、子役ちゃんたちが、たくさん出演してて、皆、可愛くてとっても上手
全編、音楽に彩られてるっていうわけではなく、セリフ劇にポンポンって、それぞれの人物の歌が入ってるっていう作品
スピーディで音楽性の高いミュージカルに慣れちゃってると、むしろ、ストレートプレイに近い印象を受けちゃうな…
有名だけど、よく知らない作品、まだまだいっぱいある
おうちで、お勉強兼ねて鑑賞できてありがたい―