これ、名探偵ポアロの作品
『海上の悲劇』の中でエリーさんという品のいいレディが使ってました。



ある将軍と話をしているエリーさん。
ある乗客の事を話している。
エリーさんが乗客の1人である大佐の事を褒めると、それをこき下ろすようなことを将軍が言うんです。そこには個人的な感情も絡みます。将軍は大佐の妻にずっと前から恋していて、大佐が後から現れ彼女と結婚した事をよく思っていないのです。
他の男に取られて惜しいような女ではないのですが、あの自信に満ちた嫌な女も若い頃には魅力的だったのかも?と考えてしまいます。

エリーさんは賢い女性なので、ご指摘もなかなか鋭く、将軍は舌を巻いて逃げるみたいな場面ですがそこで将軍は、
「あんたもそうやって考えてばかりなのは良くない。体を動かさないと」
と皮肉を込めた精一杯の反論で話しをすりかえるのですが、そこでの彼女の切り返しが1枚上手なのです。
「ええ、わかっていますわ。でも今は宗教上の理由でちょっと、、、」と。
大佐は
「あ、ああ、ああ(なるほどね)」
という感じで立ち去るしかない。

はっきりお断りしてるのに、相手を気付けてもいないどころか、あなたの言うとおりなんだけどと相手を立ててさえいる。

さすがです。
コレがイギリスの淑女のお手本か!と思わずにいられない場面です。

この場面、大した意味のなさそうな場面と見せて、実は犯人につながる重要なヒントが隠されているのです。興味のある方はドラマや本でどうぞ。