自分を見失う子供達6~親の不在は子心に影響あり | 心霊・人生哲学・心理 愛美の夢殿~SINCE 2002/4/17

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ぼちぼち、オカルトも哲学心理も、牛飼い話もアホも、ほりほりどぅえす

長期出張、長期単身赴任や離婚、子に構わないなど、親が子と触れ合う時間が
昔よりもかなり少なくなっているのではないかと思います

ここでは親の不在が長期にわたる場合に、子へどういった影響が出るかを記していきますね♪



<父親不在の場合>

1996年の文部省の主要国の0才~12才の子持ちの親への調査で、
日本が一番、父親が子供と一緒に過ごす時間が短いということが判りました
日本の父親が子供と過ごす時間の平均が、一日3.32時間と極端に短かったのです

そこで、父親不在(子と過ごす時間が)場合、子にどんな影響が出るかを述べます




①叱るなど厳しさが足りないため、しつけに甘さが目立つ
②あいさつが出来ない                     
③行儀よく食事が出来ないなどの行儀の悪さが目立つ 
④知的な発達が父親と多く触れ合う子供とくらべ、遅れる
⑤マザーコンプレックスに傾向しやすい(母子との時間が長すぎるため

という結果が出たそうです


強さと厳しさ、やり遂げる、社交性、実社会へ出て根気に粘ることや、厳しさの中で闘う気力など
父性を与えることで、その子の成長に欠かせないそういった心の成長や人格性格形成が出来るでしょう


<母親不在の場合>
①一見、愛想良いようみえ、打ち解けやすいようにみえるが実は逆である
②心から他人に愛情を持つことが少ない                    
③盗みを平気でする癖が出る場合が多い                    
④嘘をつきやすい場合が多い                           
⑤残忍な行動をとることが多い                          
⑥攻撃的な一面を見せることが多い   

   

これを総称して「アフエクションレス・キャラクター」
つまり愛情のない性格・愛情欠損であると言えます
幼い頃に、母親とのふれあいが極々少ない場合、母親と暮らさなかった場合、
それを経験した子供は、成長後に歪んだ性格になってしまうという怖い結果になるのです
情緒安定させ、不安を和らげ、しなやかで暖かな無償の愛情を注ぎ育てるという母・母性の役割が欠損すると
情緒的に未熟な子供のままで成長することになるということでしょう


しかし両親のどちらかが、欠けてたりふれあいの時間が極端に少ないからといって
登校拒否などの原因となるわけではなく
その慢性的家庭関係の問題がきっかけに表面化することがあります
しかし、逆に親の気持ちひとつで、家族の絆が深まることもあり得ます

子供の前で、親が夫や妻、舅姑の悪口を言ったりすれば、子供の心にも大きな悪い心の影響を及ぼします
つまり、悪口を鵜呑みにし、信じて成長するわけですから
この親にしてこの子ありになり
その子が結婚すれば、やはり家族に対して尊敬や感謝の気持ちを持たなくなり
親と同じ苦労をするわけです
親こそ、本当に「心」というものを考えて、自分と向き合うことが必要だと思いますよ




さて、ここで面白い実験があったことを書きましょう♪




<スキンシップの重要性についての実験結果>

ウイスコン大学 霊長類研究所所長 ハリ・ハロー氏により、子猿を使っての実験が行われました

同じ環境下ではありますがただ一つ違うのが代理母が何でできているかということです


●肌触りの良い布で作った親猿人口代理母の場合の小猿の反応

代理母に強い愛情を示し、驚いたり不安になったりすると、しっかりと代理母に抱きつく
しかし、温かみやホンモノでないために情緒的に未熟である

●針金で出来た冷たい感じのする代理母の場合の子猿の反応  

成長してから協調性に欠けるのと、激しい攻撃性を持つようになる
つまり優しさや愛のない子に育つといったところでしょう

●実際の肉親母に育てられたのではない愛情不足の場合     

情緒的に未熟であり、精神未熟・弱くなりやすい
仲間とうまく遊べないなどの社交性を身につけていない



という結果が出たそうです


その他父性・母性を与えることの欠如は、
アイデンティティの欠損(自分の存在があってよいのかと疑問持つ)にも影響が大きく出るのです



現在の世の中、離婚・シングルマザーが大変多くなっていますね
それなりの大きな問題があり、仕方なく離婚されると思います
そこで永遠見が申し上げたいのは、
離婚・シングルマザーになられるのであれば、父性・母性を厳しく自分に兼ね備えて
ご自分の育児や幼児・青少年を育てて頂きたいですね
そのくらいの覚悟がないといけないと思います
といっても、なかなか難しいことではありますね

父性、母性の欠損を補うためにはどうしたらよいかを考える
その子の幸せな将来に関わることですから、真剣に考えてください
別れた配偶者のところに、子が自由に遊びに行けるような努力をする
または、たまには合わせるとか
おじいちゃん、おばあちゃんに半日育児をお願いするのも手でしょう
出来るだけ肉親でないと、他人はどうしても愛情を肉親のように注げないということがあると思います
機関に時間で預けるということもあるでしょう
でも、ここで気をつけて頂きたいのは

スキンシップを特に大切にして欲しい
話の時間を多くとって欲しい
ということです

特に赤ちゃんの時や、幼児、児童の時はスキンシップがとても重要です
一日一回でもいいですから、必ず愛情込めて、ぎゆっと抱きしめてあげてください
それだけでもかなり違うと思います
子供は親に愛されるということを強く望んでいます
そして、その無償の親の愛情と厳しさ、しつけこそが、その子の人格性格を形成し
将来、幸せになるための能力を身につけやすくなります
ただ、「自立させる」ということにも気を配ってくださるとよいと思います♪



この、心理の館にございます「サイレントベビーにしないで」もあわせてご覧くださいませ