Stock4500 | 象の夢を見たことはない

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高校生用の単語帳は安くてコスパがいい。

TOEICとか英検とかの半値とか下手すりゃ1/3の価格で買えるし、正直それらの単語帳買うくらいなら、と思えてしまう。英検なら準一級くらいならこれでいけそう。

 

だがしかし、英語の先生はこれを勧めたがるのはわかるけど、高校生には一部評判は悪いかも。滋味があって、噛めば噛むほど的なのだが、そしてそれが先生が唸る部分なのだが、即効性がないというか、この単語ホントにいる?っていう単語がやたら多い。

 

実は、ここ数年で大学入試の問題も大分変わってきていて、私大の入試問題だと、経済学部は経済学系の専門雑誌だったり、そっち系のトレンドだったり、学部ごとに色が出始めてきていて、昔ながらのっていう単語帳では押さえられてない単語が散見されるようになってきていて。

 

そういう単語も加味して入れている。なので、シス単とかターゲット1900とか使って英単語を覚えてきた高校3年生が見たらちょっとひくレベルの異色な単語の羅列が。

 

で、一番の問題は情報が高校生には多すぎなのだ。ただでさえ、数学やら古文やら世界史やら物理やらで時間がない高校生がいちいち「記憶ブースター」とかいう欄まで読めないし、とにかく一定レベルまで実力上げてから、さらに時間があればっていう使い勝手の良さがない。

 

が、受験という縛りがない先生にとっては読み物として面白い。おおっっていう発見が随所にあって。そういうことだったのか的な。それは鉄壁とはまた違う。

鉄壁の場合は、載っている単語は実はシス単とかターゲットとかとさほど差がないのだが、派生語とか関連語、反意語とかがまとまって網羅的な樹を成しているので、語源とか接尾、接頭語なども含め、語学として面白いし、興味が出るという点での読み物として面白いのだが、Stockは、英語の雑学としての面白さがある。

 

なので大人の人で、英語が好きな人には読み物として、TOEICの金フレみたいなニュアンスで、面白いと思う。たかだか、1000円くらいで買えるので、もう一回単語を覚えなおしてみようかと思っている人にはおすすめかも。もっともStock3000のあとにやるレベルの単語帳なので高校1年生とか中学生には全く勧められないけれど。