埋もれ木 | 象の夢を見たことはない

埋もれ木

「埋もれ木」を観ていた。

 

 

 

劇団というのはある種罪深い。

観客の見る世界を限定して、その中でモノを動かそうとする。

自己顕示欲の塊である。

意識で無意識をコントローできるという考え方に違和感を覚える。

 

別にそれが悪いだの良いだのと言っているわけではなく。

それを、美しいと思うか否か。

 

美しさというのは、客観ではなく主観である。

主観というのは、他者には全く意味がない。

その主観が多数決で判定される。

畢竟それだけのことなのだ、浮世。

 

であるからには、好きなモノを観たり、好きなモノを聞いたり。

好きなモノだけを観ていたら、どこかへ行けるのだろうか。

嫌いなモノも食べろ!

本当にそうなのだろうか。若いコには旅をさせろと人は言う。

 

人間のステージというのは、年齢によって上がっていく。

卒業する風景。

卒業できない風景。

 

案外、卒業できない風景のほうが楽しいし、幸せに暮らせるのだ。

埋もれ木。

客観とは幻想なのかもしれない。