Straight to tell | 象の夢を見たことはない

Straight to tell

マイライフ・アズ・ア・ドッグ。

映画自体はもう忘れてしまったけれど、最初のシーンだけは覚えている。
人工衛星に乗せられて帰ってこなかったライカ犬の話だ。
主人公の少年は、自分の不幸を想いながら、でも「人工衛星に乗せられて死んでいったライカ犬より、僕の人生のほうがまだ幸せだ」という哲学をもっている。

哲学?そう哲学だ。
むしろそっちのほうがずっと哲学らしいと言えるのかもしれない。
考えてみればひどい話だ。

でもほんとうの生きた哲学というのは、
こんなふうにもっと率直でずっと残酷なものだったりするのかもしれない。
どこか滑稽でもの悲しい。

やがて燃え尽きる 落ちていく衛星
寂しかったのさ そこには何もない

そうして satellite to tell
あの衛星は 君を守るだろう 

(「satellite to tell」 from エウロパ by 高木フトシ)