ダニエル・デイ=ルイス | 象の夢を見たことはない

ダニエル・デイ=ルイス

ずっと心にひっかかっていた映画。
『ギャング・オブ・ニューヨーク』。もう5年くらい前に見たのだが。

監督がマーティン・スコセッシ、主役がレオナルド・ディカプリオとくれば見たくもなる。もともとディカプリオが見たかったから借りた映画なのだが、主役のはずのディカプリオを完全に喰ってしまっていた男がいた。

当時は「なんじゃ、このおっさん?何者?」とおもっただけだった。なので、名前も調べなかったのだが、年を重ねていろんな映画を見続けることで、このディカプリオの敵役のおっさんの異物のような存在感が際立ってきた。映画自体もかなり異様な映画だった。

そういう映画って不思議とある。結局、この映画はアカデミー賞の10部門にノミネートされながら何れも受賞には至らなかったとか。人が消化できないものというのは評価はされにくい。
だいたい、そういう人だったりモノだったりは無冠の帝王というレッテルがはられたりするのだが、そういうのは、人だろうがモノだろうが、記録じゃなくて記憶に残ったりする。それが世間の相場というものなのか。

で、先日『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』という映画を借りた。見てたら、ん?このおっさんは?
それが、ダニエル・デイ=ルイス。『マイ・レフトフット』は知っているが見ていない。
監督は『マグノリア』のポール・トーマス・アンダーソン。
一攫千金をねらう山師の石油採掘屋の話なのだが、どうもこういうアクの強い男に魅かれてしまう。

そういえばオイルマンでおもいだしてネットでいろいろ拾っていたら落合信彦ってそうなのか。
最近みないなあとおもったらどうも地に堕ちたらしい。知らんかった。。昔よく読んでたのに。

「流転の海」の熊吾とかもそうだけれど、こういう強いヤツは人生の後半でかならず墜落する。
一匹狼というのはそういう末期が約束されているのだろうか。
墜落せずに残るやつというのは、強固なシステムを作るようで、そこが分かれ目らしい。

人がきちんととられた映画というのを最近見てなかった。
キューブリック以降、そういう映画に出会うのがマレだ。