BLUE BACKS
BLUE BACKSなど読んだのは高校生のとき以来だ。
- 進化しすぎた脳 (ブル-バックス)/池谷 裕二
- ¥1,050
- Amazon.co.jp
『海馬-脳は疲れない』を買うときに、もう一冊買ったのがこの本だったのだけれど、なかなか衝撃的だった。
やはり、BLUE BACKSの本は高校生向けなのかもしれない。
「心って脳が作るのか?」なんていう好奇心がある高校生くらいのときに読むと面白い本だけれど、おっさんが読むにはちょっと内容が若くてついていけないところがある。
というか、自分にとって衝撃的だったのが、この本、高校で習うような知識をある程度前提にしているのだが、そんなことくらいは憶えているだろうと読み進めていったら、なんとまあすっかり忘れてしまっていたことである。
塩基配列3個で1つのアミノ酸に対応するだとか、アデノシン三燐酸はHイオンを使うとか、神経細胞はK、Naイオンで電位を伝えるとか。。理学部生物学科卒なのに。。おいおい。
自分がまだまだ若いとおもっている人にとっては、BLUE BACKSの本ってリトマス試験紙みたいなものかも知れない。若さに自信のある人は、一度お試しあれ。
まあでも、そんなことを忘れたところで何も大きな問題でもないのだが - ええ、負け惜しみですが、何か?
そういったことを知識としてきちんと維持したままで池谷氏は研究をしているらしく、たぶん数学や物理の大学入試問題を今でも解けそうな雰囲気な人だ。なお、見た目は、NHK「おかあさんといっしょ」の体操の佐藤弘道おにいさんの理系バージョンっていう感じ。見た目は関係ないか。
この本、「はじめに」で彼自身が弁明しているように、敢えて説が確定していないところも大胆に書いていて、そのうえ「心とはなにか」なんていうところまで踏み込んでいるところなんかは、かなりあやういのだけれど、やはり若いうちは「行け行け、どんどん
」って感じじゃないと学問でもなんでも進んでいかない。
最近は、研究スピードも早くなってきたので、仮説のまま公表して、仮説の発表後に人が寄ってきて、その仮説を証明していくというような開放系に移って行ってるらしい。
まあ、その結果、結果を早く出そうとしてデータ改竄するという科学者としてのモラルのカケラもない輩、というか理系の人間として恥以外の何モノでもないヤツまで出てきてしまっているという側面があるのかもしれないのだが。。
「真偽が確定していないことを拡大解釈してしゃべってはいけない」と学会から勧告が出ていて、おっさんもそれは正しいことだと思っているのだけれど、そんなリミッターなど実際にはお構いなしなところが、なんだか懐かしく、若いっていいなあとしみじみ思ってしまった。
さて、ジムにでも行くかな。