ニュースの魅力
なんらかのハードなコンテキストをもった新聞記事とか社説とかは、残念ながら生まれてこのかた、日本の新聞ではみたことがない。それは、もはや日本社会からは発信できないのかもしれない。
いろんな英会話学校に長い間行っているといろんな先生と会う。
ときにわざと彼らの国からドロップアウトしたような先生を見かけることがある。
大学出の彼らは、ふだんはたわいない話をしているのだが、たまに日本の政治や宗教などについて一般の日本人も知らないことを知っていたりする。
国体と創価学会について、衆議院と参議院の関係について、自民党と民社党の確執と裏のつながりについて、などなど。
残念ながら、女の教師でそういう話ができる人はいなかった。
おそらく、興味の範囲が男と異なるのはどこの国へ行っても変わらないのだろう。
日本語を解さない彼らが、そもそもいったいそのような知識をどこで得るのだろうかと考える。
やはり、そういうコンテキストをもった内容を語れる彼らの国の人間が、日本国内から、彼らの国に向かって発信しているのだろう。
日本で発行されている英字新聞を読まないのでわからないのだが、もしかしてそれらの内容はすでに、日本の新聞などと次元が異なっているのかもしれない。
いま、残念ながら、英会話学校には行っていないし、なかなかそういう骨のある教師と出会うことは少ない。
もし会えたのなら彼らのニュースソースというものがどこから来たのかということを聞きたいのだが。。
JMM、今回の冷泉彰彦氏のUSAレポートは、オバマ対マケインの見所だった。
内政ついてはそれぞれの支持母体の民意の枠組みから自由になれないということで、そうそうおもしろい展開が期待できるわけもない。
では、ということで、冷泉さん、軍事外交の話をレポートの中心に持って来ていた。
これが、非常におもしろい。
イラクに関しては、反戦を叫ぶ民主党とブッシュ路線の継続を望む共和党という構図は、マケイン氏相手だとなりたたない。さらに、実は、逆に、アフガンに対する対応で、民主党のほうがテロに対する戦争から足を引き抜けない構図になっているという話なのである。
『チャーリー・ウィルソンズ・ウォー』と『アイアンマン』という映画を絡めながら、巧みにそのあたりの裏事情の話をされているのだけれど、落合信彦氏のハードボイルド的な複数の思惑の絡み合いの様相が書かれていて、落合さんの小説が好きだった自分にとっては、読み物としても非常におもしろかった。
ニュースの魅力というのは、ニュースキャスターによって付け足される感情やら感想やらではなく、やっぱりある特定のコンテキストによって語られるコンテンツの魅力だと思う。
日本語で発信されないこと。おそらく、まだ外国語がダメダメな日本人にとって、なんらかの日本のおもしろいものが見たり聞けたりするのは、いまや外国語で語られる媒体だけだったりするのかもしれない。
明日、丸善書店にでも行って英文雑誌、探してみよう。
はい、ご察しのとおり、ただ、英語を読む気を自分の中で掻き立てるための弁明ですが、なにか。
またもや、ひとりよがりでございますことよ。毎度クリック損、すみませぬ。