もう

忘れたいのです

 

 

幸せも

傷みも

全て忘れて

私の中から消し去って

 

君を好きだったことも

君がそばに居てくれたことも

君という存在さえ

 

私の中から

消えて無くなれば

 

2人笑い合った日々を思い出して

涙に濡れることもなく

 

もう二度と会えないんじゃないかという

不安や苦しみから

逃れることもできるのに

 

あの日

お互い笑って手を振ったのに

 

あたしはずっと

そこから動けないまま

 

だったら神様

あの紅い雫を一つ

私にくださいな

 

 

忘れることが出来ないのなら

もう

私と共に

誰かの夢に

紛れましょう

 

そこでなら

私は

なんの躊躇いもなく

君に気持ちを伝え

君の優しさを

私だけのものにして

 

君の腕に抱かれながら

幸せな夢と共に

長い眠りに落ちるんだ