タイトル通り、アカメと対峙するとして自分なりのファイトであってり、扱いであったり、見極めだったりを書き記します。
:ファイト
アカメ。 日本で狙える魚としては最高峰の域のビックフィッシュです。
その全長なんと140cmに到達するほど、重さは40キロにもなることがあります(※コンディションが良好)
そんな魅力的なアカメなのですが、暴力的なファイト故、キャッチするまでの工程が一苦労します。
まず、最大の武器はやはり、あの魚体にしてジャンプをするという。
※しない個体もいます
自分は1年弱で50弱匹のアカメとファイトしてきました。
キャッチできた数は20弱。
おおかた5分5分です。
この数字を見ていただけると、なんとなくファイトが大変と想像できるかと思います。
まず、ファイトに関してなのですが、【どの様な場所でアカメを掛けるか】これが非常に重要です。
アカメが釣れる場所はたっくさんあります。
なにもないオープンもあれば、橋脚、杭、シモリ、ブレイクラインがガシャガシャ等など。
どれが楽だと思いますか?
はい、オープンですね。
オープンであれば走らせて体力を奪えます。
しかしアカメを掛けるにあたって、あの魚体、凶暴さ故、太軸の針を使ったりしなければなりません。
走らせるなら細くてもいけるのでは?と思われると思います。
アカメのやばい本質はあのトルクフルな引きではなく、自分的には口周りのパワーです。
もちろんそれプラスでトルクなのがやばいですが
そして最悪なのは飛ぶ個体を引き当てた時です。
もー最悪が重なりまくりです(笑)
※飛ぶ個体と飛ばない個体、自分の掛けてきた本数では6:4くらいの割合で6飛ぶ、4飛ばない
なので太軸針、太ラインは自分は絶対です。
細軸、細ラインで何匹か獲れて、なんだ!このセッティングで行けるじゃん!などと浮かれることなかれ。
針を曲げられるのはリア、フロント共にフックを付けた状態では特に起こります。
要はテコでやられます。
何度も記事で紹介してしつこいと思いますが、遠征からお金、労力、時間を使いようやく掛けた一本、、、
ぜひ手にして頂きたいし、アカメにルアーを付けたまま逃してほしくないから自分は何度も言います。
ラインは140ポンドであってもリーダーが口に入れば見るも無惨な姿で帰ってきます。
ちなみに、ラインブレイクでやられたのは一度です自分は。
それは、根ズレでやられました フロロから切られました
この時、PE6号 リーダーフロロ140ポンド(レベルワインドギリギリのヒロ)です
大体アカメの歯擦れでやられたくなければ、フロロ120くらいあればやられません。
ただ、もちろんファイトが長引けば長引くほどブレイクの可能性が出てきます。
アカメは潜らないとよく言われます。
確かに、よく水面をかき回して走るし、飛ぶしで水面近辺のファイトが多いです。
それが段々自分側に寄せてシャローに徐々になってズリあげれるような箇所なら特に気にしなくていいです。
気にするのはエラ洗いと強烈なムーンサルト、すり鉢のような歯によるブレイク又はフックアウトです
しかし、足場が高いあるいは、ブレイクが深いと話が変わってきます。
引っ張る角度が結構重要で、アカメは引っ張った方向と真逆に走りたがります。(ランの最中)
アカメが右へ左へとたまにそういうのを耳にします。
大体ですがランは直線です
右へ左へ動くのはランが落ち着いて寄せる時か、流れと同調している時です。
流れてる方向と同じ方向へ走りたがる傾向もあります。
アカメより下流に立って上流側で食わせたのに一気に流れの方向に下流へ走るのは何度も経験済みです
:角度
ラインの角度がつけばつくほどアカメはその角度へ走ります。
足場が高いところで、水深がそれなりにあれば真下に何度も走りたがります。
要はやはり対角に走ると自分は認識しております。
その検証故、わざと自分が引っ張る方向を変えてファイトしたことが幾度かあります。
結果、やはり対角に走りがちです。
つまりある程度は誘導可能ということになります。
ただ、100%ではないのでその判断は自己責任です。
自分は何度も障害物を交わすためにわざと障害物と同じ方向から引っ張り、その方向とは逆に走らせて交わしてます。ただ、これはランをする元気なうちでしかできません
なので、ある程度ファーストラン、セカンドラン、サードランを凌いだのならイカれたくない方向とは逆に鬼ファイトしてます。
基本的にアカメは観念し始めると体高ゆえに流れを左右にうけてドッグウォークみたいに泳ぎ始めます。流れが強いエリア、タイミングでは特に起こります。
これは体高ゆえの流れの当たり面で起きてると感じてます。
GTとかマグロとかではないので、横に左にとグイングイン走ることはありません。
:エラ洗い、ジャンプ
アカメの最大の武器です。
これで何度バラした事か。
正確には、丸呑みされるとよくバラします。
意外と、顎下とかわけわからんとこや、貫抜に掛かったほうがキャッチ率が上がります。
ただし、しっかりフッキングさせれる人です。
フッキングは竿をさばいて乗せるのがフッキングとは限りません。
自分は基本、向こう合わせです。強烈なバイトが来ても基本無視で巻き続けます。相手が走ってようやくフッキング。使うフックでしっかり刺さるドラグ値でランさせましょう。
そうすればしっかり刺すことができます。
中途半端にフッキングしてバーブの手前などで刺し込みが甘い状態でファーストランをされるとアカメに関してはどんな太軸だろうが簡単に曲げられます。
これはどの魚種も同じことです。
さすがにGTレックスのような7x軸なら大丈夫かもしれませんが(笑)
自分がアカメとファイトするにあたって特に気を遣ってる事は
ショートポンピングで寄せる です。
大きく弧を描いて竿を曲げたくなると思いますが、ロッドを上まで上げきった直後にこちらに向かってあの強烈なエラ洗いをされると バレます。
また、使うルアーが重ければ重いほどよくバレます。
バイブレーションがシーバスでバレやすいのはそういうことです
なので、自分はショートポンピング、エラ洗いで余ったストロークを使いたいので常に引っ張れる余裕を残してファイトしてます。
これでエラ洗いによるバレは僅かながら減少します。
どーしても無理な事案もありますが、、、 丸呑みで変なとこにちょい乗りとか。
また、アカメはランの最中、急に引っ張ってる方向に頭向きを変えることがあります。
あのデカさ故、その動作がロッドには大きく伝わります。
ひどい時は一瞬フリーにすらなるほど。初めての経験だと え?バレた? と思うほどです。
そういうのも含めて自分はロッドをあまり立てません。
それにプラス、自分は絶対何が何でもハンドルから手を離しません。
とにかく魚体がでかいので少しの首振りでもロッドの入力がでかい、急にこちらの頭を向ける、エラ洗いなど、とにかくフリーになる要素が多いです。
なのでフリーにならないように常に巻き取れる、ロッドの余力を残したファイトに持ち込むためにこの様なファイトスタイルになりました。
ここまで見てくださった方、ありがとうございます。
最後に扱いについてで締めます。
自分は初めて125cmが釣れた時、単独釣行なのでブツ持ちのとにかく苦労しました。
常にアカメを水中に入れていたとはいえ、やはり何度も取り直すのは魚のダメージ的によくないのは明白です。
なのでそれ以降、すぐさま誰かが一発で写真を決めてくれたり、特段クオリティフォッシュが釣れた時以外はブツ持ちは取らない、すぐに逃がすということを心に決めました。
で、現在は何センチを釣り上げた!という証拠写真としてメジャー写真を撮ったらすぐさまリリースという形をとっております。
これが一番魚に優しいし、次のチャンスも狙えます。
できるだけ色々釣りの検証をしたいので自分は次を狙いたいのでこれが一番ベストな形になってます。
水中計測ができればいいのですが単独ではまずほぼ正確に計測できません。
ブルーシートについて
これは場所と地面の温度で使うのか使わないで良いのか判断してます。
夏場のコンクリートの上ならいうまでもなく使いましょう。魚からしたら地獄です
それから場所、蠣瀬とか岩とか鋭利な箇所しかどうしても上げる場所がないときもあります。
そういうところでは必須です。魚からしたら地獄です(笑)
水が少しあるコンクリであったり苔がはえててマットの役割になる場所であったり、水温と地面の温度が近い砂地であれば、そこまでシビアでなくてもいいのかなと自分は扱ってます。
シートが有るに越したことはないのですが、準備がとろくさいなら上記の条件であればさっさと計測してさっさと蘇生したほうがいいと自分は思ってます。
濡れたFRP材質やウレタンの上なら言うまでもありません。
鱗なども一枚も剥げたことありません。ボート上では。
さっさと逃がす。これに尽きます
アカメは少々では死にません。とても強い魚です。
しかし、過去に自分は4本タグ付きアカメを釣っています。
傷も修復してとても生命が強い魚です。
しかし、タグアカメが20弱匹釣ったうち、4本釣れることからしてやはり、アカメは格段多い魚ではないことが頷けます。
なので、アングラーが守ってこの素晴らしいエキサイティングな釣りができる様に、釣りのトラブル、駐車問題、アカメの取り扱いには十分気をつけていきましょう。