久々に風邪をひいて熱が出ました。
今はもう治りましたけど。
熱が39度越えてくると、なんか天井がぐるぐる回ったり、物が遠く小さく見えたり…
ありえないモノが見えたりしました。
私が見たありえないモノ…
そいつは、最初は天井の隅の方で、渦を巻いた黒い霧みたいなものがあって、段々とそれが広がってきて、ベッドの足下の方に降りてきました。
その、黒い霧みたいなものの中心にそいつが居ました。直感で、そいつが死神だって思いました。
そいつが、私をその黒い霧の中に引きずり込もうとしているんです。もう恐怖でいっぱい。助けを呼ぼうとしたけど、声が全く出ないんです。
このままだと、間違いなくあのおぞましい黒い霧の中に引きずり込まれちゃう…
私は必死で声を出そうとしてもがいて…
その時、兄がうなされている私の頬に手を触れてくれました。。現実の世界に引き戻されて。。夢…悪夢を見てたんです。
熱が高いと、目が醒めているのと眠っているのの境界が曖昧になる気がします。その境界で、そんな悪夢が見えたり…
目が醒めたけど、天井はやっぱりぐるぐるしてる。
このままだと、なんかまた悪夢見そうで。
今度またあいつが出てきたら、なんだか夢との境界も越えて来そうな恐怖…マジで怖くて、泣いちゃいました。
そしたら、いつもは厳しい母がベッドの横に来てくれて(ウイルス性の風邪だったので、私は自分の部屋に隔離されてたんですけど)、少し冷たくて気持ちがいい手で私の手を握ってくれながら、おでことか頬を冷たいタオルで優しく拭いてくれました。
ずっとここにいるから、安心して眠りなさいって…
母の手は、とても優しく…不安や恐怖を消してくれました。まるで魔法の様に。黒い霧もいなくなって。
母の手。なんて優しくて、安らぐんだろう。。
もうすぐ二十歳になるのに、まるで小さな子供の頃みたいに、母に甘えてしまいました。
熱がひいて。風邪も治って。もう普通の生活に戻ったけど。
ふと、自分の掌を見て、母の手のぬくもりを思い出します。
いつか私が母になった時に。
私の母の様に、自分の子供に、掌のぬくもりをちゃんと伝えられる様にならないと。
そんなコト、思ったりしました。
~あい