いちご鼻とは、

 

鼻の周辺にある毛穴が黒ずんでいる状態のことです。角栓が毛穴に詰まっていたり、色素沈着を起こしてしまったりすると黒ずみが生じます。すると、毛穴部分が黒く見えるため、いちごのような鼻になってしまうのです。

なお、いちご鼻とニキビはよく混同されるものの、原因が全く異なります。ニキビは皮脂に存在しているアクネ菌が増殖して炎症を起こした状態です。しかし、いちご鼻を放置し続けるとニキビに発展する可能性もあるため、早めの対処が重要です。

 

いちご鼻になってしまう原因

 

いちご鼻になってしまう原因は、主に以下のとおりです。

  • 皮脂の分泌量が多い
  • 乾燥によって毛穴が広がる
  • スキンケアをしていない
 

皮脂の分泌量が多い

皮脂の分泌量が多いと、いちご鼻の原因になります。男性は男性ホルモンの影響によって、皮脂腺の動きが活発になりがちです。女性と比較すると約2倍の皮脂を分泌しているため、毛穴が詰まりやすくなっています。脂っぽい食事を好む方なら、余計に皮脂の分泌量が増えやすいでしょう。

皮脂の分泌量が増えると、角栓ができやすくなり、やがていちご鼻へと変化します。角栓とは、毛穴に詰まった皮脂や代謝によって剥がれ落ちた古い角質のことです。特に汗をかきやすい方や、夕方になると肌がテカってしまう方は要注意です。

 

乾燥によって毛穴が広がる

いちご鼻になる原因の一つに、乾燥によって毛穴が広がることが挙げられ​ます​。肌が乾燥してしまうと、表面を保護しようと皮脂の分泌が過剰になります。その結果、毛穴に余分な負荷がかかってしまい、毛穴自体が広がってしまうでしょう。すると、毛穴が影となっていちご鼻のように目立ってしまうのです。

 

スキンケアをしていない

特にスキンケアに力を入れていない方もいるかもしれません。しかし、スキンケアを怠るといちご鼻になりやすくなります。スキンケアを怠ることで、皮脂や古い角質、ほこりなどが毛穴に詰まりやすくなるからです。毛穴に汚れが詰まると、そこから空気と反応し、黒ずみが発生するでしょう。肌の表面を触ったときに、ざらつきを感じるようであれば注意が必要です。

またスキンケアをしていないと、肌トラブルも起こりやすくなります。例えば必要以上に乾燥したり、皮脂が分泌しやすくなったりするでしょう。スキンケアを積極的に行って、肌の状態を安定させることが大切です。

 

クレンジングとは?

 

クレンジングとは、油性の汚れを落とすアイテムです。男性の場合、主に以下のような役割があります。

  • 日焼け止めやBBクリームなどを落とす
  • 余分な皮脂を取り除く
  • 洗顔しても気になるべたつきを落とす

 

クレンジングを使うと、毛穴に詰まった角栓や古い角質、汚れなどをしっかりと落とせます。吸着性のあるクレンジングであれば、毛穴に詰まった汚れを絡めとってくれるでしょう。角栓が酸化する前に汚れを落とし切れていると、いちご鼻も未然に防げます。

さらにはクレンジングによって毛穴汚れを落とせると、化粧水などのスキンケア製品の成分も入りやすくなるため、肌の環境を整えやすくなります。するといちご鼻だけではなく、ニキビや肌荒れなども予防できるでしょう。上手にクレンジングを取り入れることで、いちご鼻になりにくい肌を目指せます。

 

 

クレンジングは、メイクを落とすときに使用するアイテムだと考えている方も多いでしょう。しかしメイクを​していない​方​であって​も、クレンジングを使用することで毛穴の汚れをきれいに落とせるため、日々の生活に取り入れるのがおすすめです。

 

ここでは、洗顔料との違いを紹介します。

 

洗顔料との違い

クレンジングと洗顔料の違いは、落とせる汚れの性質です。クレンジングは先ほども紹介したとおり、日焼け止めやBBクリームといった油性の汚れを落とすアイテムです。毛穴に詰まった角栓や黒ずみなども除去できるため、きれいな肌環境を作れます。一方洗顔料はほこりや汗、古い角質といった水性の汚れに効果があります。

クレンジングを使用すると日焼け止めやBBクリームも落とせるため、肌の汚れがなくなったように感じる方もいるでしょう。洗い上がりがさっぱりするものを選べば、洗顔は不要だと考える方もいるかもしれません。しかし、クレンジングと洗顔料は落とせる汚れの性質が異なるため、両方を使用して肌をきれいにすることが大切です。なお両者を使用するときは、まずクレンジングで油性の汚れを落として、その後に洗顔料で水性の汚れを落とすのが基本です。

 

クレンジングを選ぶポイント

クレンジングを選ぶときのポイントは、以下のとおりです。

  • 種類
  • 成分
  • 肌質
  • 使用感

クレンジングには、以下のような種類があります。アイテムを選ぶときは、それぞれの特徴をよく理解した上で活用するのがおすすめです。

クレンジングの種類 特徴
シートタイプ
  • クレンジング剤がシートに染み込んでいる
  • 洗い流しが不要
  • いつでもどこでもサッと使用できる
  • こすりすぎると肌に負担がかかる
ミルクタイプ
  • 洗い上がりがしっとりとしている
  • 乾燥肌や敏感肌の方も使用できる
  • 洗浄力が弱め
クリームタイプ
  • 滑らかなテクスチャー
  • 適度に潤いを残しながら、汚れを落とせる
  • 刺激も弱いため、乾燥肌の方も使用できる
  • べたつきが残る場合がある
ジェルタイプ
  • 洗浄力をキープしつつ、潤い成分も配合されている
  • 肌馴染みが良く、濡れた手でも使用できる
  • 濃いメイクには不向き
オイルタイプ
  • 洗浄力が強く、クレンジングの中でもポピュラーである
  • メイクをしっかりと落とせる
  • 種類が豊富であるため、お気に入りを見つけやすい
  • 洗浄力が高すぎるため、乾燥肌や敏感肌の方は肌に合わないこともある
バームタイプ
  • 固形のバームをスパチュラで手に取って使用する
  • 手のひらの温度でバームが溶けて、オイルに変化する
  • 汚れを落としつつ、潤いを与える
  • しっかりとすすぐ必要があるため、サッと洗い流したい方には不向き
リキッドタイプ
  • 水が主成分・オイルタイプよりさらっとしている
  • オイルのようなヌメリ感がない
  • 界面活性剤が使用されているため、敏感肌の方は肌トラブルの要因となり得る

 

成分

クレンジングを選ぶ際は、成分にも着目しましょう。クレンジングに含まれる成分によって、肌への負担や洗浄力の強さが異なります。例えば、黒ずみが気になる場合は、リンゴ酸やチャ葉エキス、パパイヤ酵素といった角質柔軟成分や肌の引き締め成分が配合されたクレンジングを選びましょう。毛穴の汚れを落としつつ、しっかりとケアできます。

いちご鼻だけではなくニキビも気になる方には、抗炎症成分の配合されたクレンジングやノンコメドジェネックを選ぶのも一つの方法です。ノンコメドジェネックとは、ニキビができにくいテストを受けた製品のことで、一般的なアイテムよりニキビが発生しづらいといわれています。他にも、保湿力の高いクレンジングを選ぶことで、ニキビができにくい環境を整えやすくなるでしょう。

 

 

肌質

クレンジングを選ぶ際は、自身の肌質もチェックしておきましょう。肌質や肌悩みは人それぞれ異なります。肌の状況に合わせたクレンジングを選ぶことで、より肌をきれいに保てるでしょう。それぞれの肌質におすすめのクレンジングは、以下のとおりです。

  • 乾燥肌・敏感肌:クリームタイプ
  • 混合肌:ジェルタイプ、もしくはミルクタイプ
  • 普通肌:基本的にはどのようなタイプでも対応可能
  • 油性肌:オイルタイプ、もしくはバームタイプ

ただし、製品によって洗い上がりに違いが見られるため、自分の肌と相性の良いアイテムを見つけることが大切です。どれを選べば良いか分からない方は、皮脂や角栓もケアできるジェルタイプから使ってみると良いかもしれません。

 

使用感

クレンジングを選ぶときは、使用感も重視しましょう。例えば洗い上がりがしっとりしたタイプを使いたいと思う方もいれば、さっぱりとさせたい方もいるでしょう。クレンジングは製品によって使用感が異なるため、自分の求めるタイプを選ぶのが大切です。

また、男性の中には化粧品独特の香りが苦手という方も少なくありません。クレンジングは直接顔に使用するため、購入前に香りもチェックしておくのがおすすめです。無香料タイプのクレンジングを選べば、香りに敏感な方でも無理なく使用できます。

さらには、使いやすさにもこだわっておくといいでしょう。クレンジングは濡れた手で使用できないものが多く、入浴中に使いたい方にとっては不便さを感じる点です。手軽に使用したい方は、濡れた手でも使えるタイプを選ぶのがおすすめです。ポンプ式やボトル式といったクレンジングの容器にも注目することで、より使いやすいクレンジングを見つけられます。

 

正しいクレンジング方法

どんなに自分に合ったクレンジングを選んだとしても、正しい方法で使用しなければ、十分な効果を得られません。そのため、事前に正しいクレンジング方法をチェックしておきましょう。

  1. クレンジング前の準備をする
  2. 適量のクレンジングを手に乗せる
  3. 肌に乗せて優しく洗う
  4. ぬるま湯で洗い流す

 

それぞれの具体的なステップについて詳しく解説します。

 

1.クレンジング前の準備をする

まずは、クレンジングを使う準備を行いましょう。手はさまざまな物に触れることから、多くの雑菌が付着しています。そのままの状態で顔に触れると、その雑菌を付着させることにつながるため、最初に手を洗ってきれいにしておくことが大切です。

そしてクレンジングを行う前は、顔をホットタオルで温めるのもおすすめです。温めることで毛穴が開き、隠れた汚れも落としやすくなります。クレンジングそのものも手で温めておくと、より大きな効果を得られるでしょう。

なお先ほども解説したとおり、クレンジングの種類によっては、濡れた手での使用が推奨されていないものも多いです。その場合は効果を十分に感じるためにも、手に付着した水分を拭き取っておくことが大切です。

 

2.適量のクレンジングを手に乗せる

事前準備が終了したら、適量のクレンジングを手に乗せましょう。1回に使用する量はクレンジングによって異なるため、各製品に書かれた説明書や裏面をよくチェックしておいてください。

3.肌に乗せて優しく洗う

適量のクレンジングを手にしたら、肌に乗せて優しく円を描くように洗っていきましょう。基本的には、以下の順番で馴染ませるのがおすすめです。

  1. Tゾーン
  2. Uゾーン
  3. 目の周り
  4. 口の周り

 

皮脂の多いゾーンから少しずつ皮膚の薄いゾーンへ移行していくことで、肌への負担を抑えながら毛穴の汚れを落とせます。また長時間のクレンジングは肌への負担につながるため、1分程度を目安に終わらせましょう。

なおこのとき、クレンジングを乳化させるのがポイントです。水を馴染ませながら優しく洗っていくと、クレンジングが乳化して、角栓や黒ずみといった汚れを落としてくれます。乳化が起きるとクレンジングが白くなるので、判断の目安にしてみてください。

 

4.ぬるま湯で洗い流す

クレンジングを肌の上で馴染ませたら、ぬるま湯で優しく洗い流しましょう。お湯の温度は、32度ほどを目安にしてください。熱すぎると乾燥肌の原因になってしまうため、肌への負担が大きくなります。洗い残しがないように、しっかりとすすいでおきましょう。

洗顔料を併用する場合は、クレンジングと同様に優しく包み込むように行います。洗顔料を使用すると、クレンジングでは落としきれなかった水性の汚れや肌に残ったクレンジング成分をきれいに落とせます。なおクレンジングの中には洗顔が不要なタイプもあるため、必要に応じて行うと良いでしょう。

洗い終わったら、清潔なタオルできれいに拭き取ります。ゴシゴシこすると肌への負荷がかかるため、肌にストレスをかけることなく優しく丁寧に水分を拭っておきましょう。

 

クレンジングのしすぎはNG!

いちご鼻の改善・予防につながるクレンジングですが、やりすぎると肌への負担が大きくなるため注意が必要です。例えば1日に何度もクレンジングを行っていると、肌への刺激が強くなり過ぎてしまい、肌トラブルの原因となるでしょう。必要以上に皮脂を落としてしまうと、肌のバリア機能も低下します。

クレンジングは本来、日焼け止めやBBクリームなどを落とすために使用するものです。素肌への使用は負担が大きくなることから、古い角栓や黒ずみのケアが目的の場合は、週1~2回を目安に使用するといいでしょう。

 

クレンジング以外でおすすめのセルフケア

 
 

いちご鼻に効果的なケア方法は、クレンジングだけではありません。以下のようなセルフケアを組み合わせながら、肌のメンテナンスを行っていきましょう。

  • 酵素洗顔
  • スキンケア
  • 紫外線対策

 

ここでは、クレンジング以外のおすすめのセルフケアについて解説します。

 

酵素洗顔

いちご鼻をケアするには、酵素洗顔を使用してみましょう。酵素洗顔に含まれている酵素成分が、毛穴に詰まっている汚れを取り除き、肌のターンオーバーを正常化させてくれます。1回分が個包装になっている酵素洗顔であれば必要量もわかりやすいため、きれいに洗い上げることが可能です。

 

スキンケア

クレンジングだけではなく、スキンケアにも力を入れてみましょう。自分の肌質に合ったスキンケア製品を使うことで、肌トラブルを未然に防げます。自分の肌質が分からない場合は、デパートのコスメカウンターやドラッグストアのコスメコーナーで行われている肌質診断を活用するのも一つの方法です。肌質を把握できれば、自分に合ったスキンケア用品を選びやすくなります。

毛穴を引き締めたい方には、収れん効果のあるスキンケア用品を使うのもおすすめです。収れん作用とは、開いた毛穴などを引き締める効果のことです。毛穴を引き締めると皮脂が過剰に分泌するのを防げるため、いちご鼻になりにくくなります。

なおスキンケア用品を使用するときは一度にたくさんの量をつけるのではなく、複数回に分けて優しく浸透させることが大切です。適量をしっかりと角質まで染み込ませることで、期待できる効果を得やすくなります。頬が手のひらに吸い付くまで、しっかりとスキンケアを行ってみてください。

 

紫外線対策

いちご鼻のセルフケアには、紫外線対策も必須です。紫外線を浴び続けると肌のターンオーバーが乱れたり、メラニンの生成が促進されたりするため、いちご鼻化しやすくなります。そのため、日頃から日焼け止めを塗ったり、日傘や帽子を活用したりしましょう。

なお、紫外線対策は日差しの強い夏だけで良いと考える方もいるかもしれません。しかし、紫外線は曇りや雨の日、冬の寒い季節であっても降り注いでいることから、1年を通して対策することが大切です。たとえ室内で過ごしていたとしても、紫外線の影響は受けるため、外に出ないときでも日焼け止めを活用するようにしてください。

 

セルフケアで治らないいちご鼻は美容クリニックに相談してみましょう

セルフケアをしてもいちご鼻がなかなか改善されない場合は、皮膚科や美容クリニックなどに相談するのも一つの方法です。医療の力を使うことで、よりきれいな鼻を手に入れられるでしょう。

なお、共立美容外科では以下のような施術を提供しています。

  • ダーマペン
  • マッサージピール
  • ハイドラフェイシャル

いちご鼻のお悩みは美容外科へご相談してみる事をおすすめいたします。

いちご鼻になると、黒いポツポツが目立ってしまい、見た目の面で美しくありません。男性の場合は、女性よりも皮脂の分泌が多い傾向にあるため、深刻ないちご鼻に悩むこともあるでしょう。いちご鼻化を防ぐには、クレンジングやスキンケアなどを活用してセルフケアすることがおすすめです。日々、丁寧に肌ケアを行うことで、角栓や黒ずみを除去できます。

セルフケアを行ってもうまく改善できない場合は、美容クリニックで施術を受けるのも検討してみるといいでしょう。美容医療マシンなどを使用することによって、効率良く毛穴をきれいにできるはずです。美容外科では、肌の状態に合わせた施術を提供しています。いちご鼻だけではなくさまざまな肌悩みを解決できるので、。

相談される事をおすすめします。