◆犯罪抑止も成長も環境が重要 | 究極のコンサルティング営業を目指し日々是成長

◆犯罪抑止も成長も環境が重要

「ヤバい経済学」は米国ではかなりのベストセラーに
なった本です。

社会通念をユニークな分析でひっくり返していきます。

例えば・・・
米国内の若者による凶悪犯罪の激増が懸念される中
90年代以降はあらゆる種類の犯罪が減っていきました。

好景気や銃規制、麻薬などの取り締まり強化など
いろんな理由が指摘されました。

確かNYでは落書きを消す活動が犯罪抑止に効果がある
とか言ってた気もします。

ところが著者は70年代以降、中絶が合法化された州から
順に、その20年後程度から犯罪が減っていると指摘。
データを駆使し、両者の相関関係を分析しています。

中絶の合法化こそが真の理由との主張です。
貧しい未成年の女性が中絶に走ったことで、犯罪予備軍が
劇的に縮小し たと解説しています。

この考え方でいけば、将来の犯罪者を予測する要因は
貧困や母親の教育水準の低さということになります。

ポイントは2つ。

常識だと思っていることを、一度思いっきり疑ってみる
ことも時には必要かもしれないということ

昔からある会社の習慣や暗黙のルールは、なぜそうして
いるのかは引き継がれず、今は悪しき習慣となっているかも。

なんらかの改善の糸口になるやもしれません。

もう一つは、本人の努力や自覚とは別に、人の学習と
成長には
周囲の環境も影響するということです。

犯罪の話からは大きな飛躍ですが、自分も小さい子どもが
いるので、家庭環境が与える子どもの影響には関心アリです。

企業内においても、社員個人の努力不足を指摘する前に
社員の成長を促進する環境になっているのか、改めて上層部は
考えてみる必要もあると思います。

OSのバージョンアップをせずに、アプリケーションのバージョン
アップばかり求めてもねぇ・・・
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