2024年 1月19日



今日は仕事。

この仕事を辞めたい、あたしの居場所はここじゃないと気がついてから

仕事自体が苦痛になっていた。

慣れ親しんだ職場だし、みんな優しくて面白い。

そりゃ楽しいこともたくさんある。

慣れてるから仕事自体も苦痛じゃないし

お給料もかなりいい。

休みたい時に休めるし、どんな希望も前もって言えば叶えてくれる。

逆に言うと、こんなに恵まれた職場は早々見つからないだろう。

だというのに、なぜここまで辛いのだろう。

あの日、居場所が違うと感じてから

この職場が異世界のように感じていた。

いつも仲良くしてる人々までも、異世界の住人と話してるかのようだった。

全員、実はここに存在していなくて

あたしが作り上げた幻想の人間たちなのではないかと、真剣に悩むぐらいだった。

まさにこれこそ「世界線を移動した」という感覚だ。




だけどスピリチュアルカウンセリングの時に

グラウンディングの仕方を教わった。

グラウンディングを一日に何回もやり、

更に自分のオーラをクリアリングして、プロテクトをかける方法も教わった。

それをやっていくうちに、この職場への違和感は

だいぶ軽いものになってきていた。

それでも、ここを早く辞めて自分の天命に一刻も早く向かいたい、

その焦りとプレッシャーに、押し潰されそうになっていた。

そして、まだ体調は馬鹿みたいに悪い。

肩こり首こり頭痛吐き気、更には貧血のような

立ちくらみが頻繁に起こり始めていた。

座ってる状態から立ち上がると

目の前が真っ暗になり、頭がギュウウウウッと痛む。

気持ちの問題というより、体調不良の問題もあるかもしれない。

休憩時間にスマホを見ると

泣きながら頼んだチャネラーの方から連絡が来ていた。



チャネラー「お申し込みありがとうございます。本日の夜に、チャネリングをさせていただきますので宜しくお願いします。
お相手のブロックが強いと、上手く繋がれないことがありますのでご了承くださいませ」



なるほど。

スピリチュアルに対して全く関心のない人や

それどころかスピリチュアルに猜疑心を抱いてる人はブロックがあって繋がりにくい……

そういうのもあるのか。

彼はどんな感じだったっけ。

スピリチュアルや霊は全く信じてない、という感じではなかった。

だけど特段、スピリチュアル大好きっ子でもなかったはず。

かなりの現実主義だと思う。

上手く繋がってくれるといいな……。

仕事を終え、帰宅した。

ひたすら頭痛と吐き気と首の痛みから

またまた気持ちが沈んできていた。

体と心って連動してるんだと、改めて思った。

ネガティブに走るともう止められない。

泣きながら眠れぬ夜を過ごすことになる。

そうすると、仕事どころじゃなくなるし

生活自体も苦痛極まりない……。

こういう時は、早めに寝るに限る。

YouTubeで、寝ながらアファメーションという再生リストを作り

それをガンガン耳元で流しながら眠りについた。



2024年 1月20日



仕事から終えて帰宅たら、チャネラーの方からメッセージが届いてた!

ドキドキしながら開いてみた……。



「愛美さま、お待たせいたしました。
彼のお気持ちを視て参りました。
彼はチャネリングですぐに繋がれて、すぐに色々答えてくださりましたので、ここにそのまま記しますね」



すぐに繋がれた……!?

という事は彼はスピリチュアルの事、結構信じてる方なのかな?



「まず、チャネリングで彼の魂と繋がってすぐに、龍が見えました。
龍については、後程また説明いたしますね」



龍ってなに!?

チャネリングしてなぜ龍が見えたんだ!?

彼の名前は龍二とか龍太郎とかじゃないけど!?



「彼のお気持ちとしては、今もまだ愛美さまのことを想っておられますし、今も特に他の女性はおらず、お一人のようです」



ドクン……胸が締め付けられた。

ほ、本当に……?

あげ鑑定とかじゃなくて?



「彼は自分の経済的問題で、愛美さまに沢山、気を遣わせてしまったこと。
不安を感じさせてしまったこと。
そんな自分が情けなく、自分の生活を立て直して、もっと男として自信をつけたいと思っていらっしゃるようです」



経済的状況……

そこは当たってるかも。

とはいえ、経済的状況はあたしの方がもっと悪いのだ。

借金で首が回らない。

でもあたしは、自分の借金のことなんてそこまで不安に思っていない。

お金がなくたって、愛さえあれば幸せだと思うから。

なんならあたしが三つも四つも仕事をかけ持ちして

彼の借金を返していけるもん。

だから彼の借金なんて、あたしにとっては大したことないのに……。



「彼は基本的に、自分が彼女を豊かにさせてあげたい、自分が彼女を喜ばせたい、
そういう男としてのプライドが高いのです。
それがだんだんと、彼のプライドがへし折られて来た時に、仕事がこれからかなり大変になること、
愛美さまを不安にさせてしまったことへの罪悪感と自分自身への不甲斐なさ、
それらが一気に積み重なり、愛美さまを幸せに出来ないと別れを告げたようです」



幸せに出来ない……?

あたしは男に幸せにしてもらおうなんて1mmも思っていない。

あたしが好きな人を幸せにしたい。

そう今まで、何度も言ってきたのに……。

とはいえ、逆の立場ならどう思うだろう。

あたしはお金がない。

彼が「俺が愛美の借金返してあげるよ」とか言って副業とかしまくっていたとしたら。



……あたしも、やだ。

HALに負担をかけるのは絶対にやだ。



「恐らく、突然別れたいと言ったことも、お二人の価値観の違いを確かに感じたこともありますが、それが直接的な原因ではないですね。
経済的なことで、愛美さまを幸せに出来ない、自分の不甲斐なさに、どうしようもなく自信がなくなってきてしまい、別れを選んでしまったようです。
更には愛する彼女に頼られたい、助けたい、そんな男性としてのプライドが高いのだと言っています」



プライドは男なら誰でもあるだろう。

いや、そうでもないか?

この世の中、ヒモ男とかいるもんな。




チャネラー「愛美さまのことを愛するがゆえのことでもあり、精神的に弱くて、同時にとても男性としてのプライドの高い所のある方なのかと思います。
彼は経済的に借金の返済が終わり、男としての自信を回復出来たら、また愛美さまに連絡したい、と願っておられます」




本当に本当に本当に……?

信じたい。

信じたいよ……。

涙がボロボロと零れ落ちる。




チャネラー「龍については、彼に聞いたところ、確かに龍神が守護神だと言われたことがある、と仰っておりました。江ノ島にも龍神がいるから、愛美さまとも一緒に行ったのかと思う、とも言っておられました。
江ノ島の時は、最高に楽しくて、本当に幸せだったと彼は思っておられますね。
彼のお気持ちは、以上のようなお気持ちでしたが、チャネリングにすらすらとお答えになってきたので、彼もとてもスピリチュアル能力の高い男性だと思います」




あたしは

椅子から崩れ落ちて、泣いていた……。