偉大な魂は目的を持ち、そうでない者は願望を持つ。

                                            ー  ワシントン・アーヴィング  ー







「神にチャネリングしてお二人の魂をリーディングしましたところ、あなた方はツインレイでした」

あたし「…………」




ツインレイ。

あれからツインレイについて調べたから

ある程度は勉強したつもりだった。

当てはまるところが、たくさんあった。

ツインレイというものは

普通の恋愛とは、かなり違うという事も。




以下こちらのサイトからの引用





ツインレイとは

ツインレイとは元々一つだった魂が二つに分離した魂の片割れ、または双子の魂とも呼ばれ、この世にただ一人の唯一無二の存在です。

ツインレイには年齢差、国籍、地位、既婚などは関係ありません。 二人は何度も魂の転生を繰り返して長い時を経て再び巡り合いました。男女として出逢い、磁石のように強烈に惹かれ合います。

ツインレイを一言で表すなら再会を誓い合った七夕の織姫と彦星のような二人でしょうか。

ツインレイプログラム

出会いからやがて真実の愛、無条件の愛を学ぶプログラムがやってきます。

①出会い
②サイレント期
③再会
④自己統合
⑤魂の次元シフト(五次元統合)
⑥統合
⑦融合(三次元統合)

ざっくりとまとめると①から⑦のプロセスを辿りますが、②、③は学びの段階で調整が入り数回繰り返されるケースもあります。




引用終わり。

他のサイトでは少し違ったステージが書かれていた。


ツインレイの7段階のプログラム
  • 出会い
  • テスト
  • 危機
  • サイレント期間(試練)
  • 手放し
  • 覚醒
  • 統合


引用終わり。

でも基本的な流れはどちらも同じだった。





組織の霊能力者三人の方が言うには

彼とあたしにはサイレント期間が二回あった。

一度目は、あたしがランナー(彼から逃げる者)、彼がチェイサー(彼女を追う者)だった。

二度目は、今回だ。

今度は逆で、彼がランナーで

あたしはチェイサーだ。

通常はこのタイプらしい。

しかし一度目はやはり、あたしが解離性同一性障害というのもあり、例外中の例外だった。




そして今話している京都の霊能力者は

組織とは全く関係のない、とてつもない霊能力者らしい。

それでも、組織の三人の霊能力者の方々から言われた事と、同じ事を言われたのだ。

サイレント期間とは。

以下こちらのサイトより引用
 





もう1つの魂であるツインレイと運命の出会いをせっかく果たすことができたとしても離れてしまう期間のことをサイレント期間と言います。
二人の関係が引き裂かれてしまう状態であり、またの名を分離期間別離期間ともいうようです。
 
サイレント期間はツインレイが1つになり統合するのに必要な期間であり、避けて通ることができないものとなります。
 
ツインレイにはランナーチェイサーという2つの役割があるのです。
ランナーは逃げる側であり、比較的男性がこの役割を担うことが多いと言われています。
チェイサーは追う側であり、女性が多いようです。
 
ツインレイが惹き合いやっと巡り合えたとしても、ランナーが一方的に別れを告げて離れてしまうことがあります。
別れの理由を言葉ではチェイサーに説明せず、突然姿を消すこともあるでしょう。そのためチェイサーは深く傷つき、依存や執着といった気持ちに気づくこともあるようです。

なぜ?サイレント期間が発生する理由とは

サイレント期間が発生する理由とは、距離を置いて離れることで魂の成長をさせる必要があるからのようです。
 
ツインレイは魂の片割れであり、現世で再会を果たした場合、元の1つに戻り統合しようとする性質があります。
ツインレイの最終的な目的である統合は、2つの魂が未熟であると果たせません。そのためサイレント期間という試練を経る必要があります。
 
ランナーは自分の魂が未熟であるということを自覚し、自信がなく、再会を果たしても自分自身と向き合おうとするでしょう。
チェイサーはランナーに対する執着心を手放すことで自立し、魂を成長させることができます。
 
二人の魂が成長することができると、自然と引き合い再会を果たすことができるのです。
 



何が何だかわからないまま、彼は消えた。

本当にわけがわからなかった。

「二度と会わない」と。

「なんで?あたし何かした?」と聞いても

「ごめん。もう決めたことだから。他の男に幸せにしてもらいな。バイバイ」




これが最後の言葉だった。

前日まで、ラプラブだったのにも関わらずだ。




霊能力者「でも大丈夫ですよ。ツインレイなので、あなたが自分軸を持って、自立をし、彼は彼の課題をクリアしたなら、彼は戻ってきます」

あたし「それは……どれぐらいですか」

霊能力者「それは人それぞれです。執着心を手放せる事が出来るのが早ければ、数ヶ月。
どうしても出来ないとしたら、数十年かかることもあります」

あたし「す、数十年!?」




そんな待ってたらあたしおばあちゃんになる!




霊能力者「大丈夫です。二人の魂の成長が早ければその分再会出来るのは早くなります。
愛美さんはとりあえず、彼への執着を捨てることです」

あたし「執着って……具体的には?」

霊能力者「簡単に言うと、愛してる、愛されたい、会いたい、一緒にいたい、その気持ちを捨てる事です」

あたし「は……!?」




それって

好きなことをやめるということ……!?




あたし「彼を諦めたら彼が戻ってくるなんて皮肉すぎませんか?
再会できてもその時に好きな気持ちがなければ、嬉しくないじゃないですか」

霊能力者「ツインレイはお互いに、愛を忘れることはありません。
恋愛の好きとは違います。相手が幸せであればそれでいいというのが無償の愛です」

あたし「……!」




ずっとあたしがブログで言ってきた言葉だ。

恋愛の「好き」は、エゴだと。

無償の愛とは違うのだと。

だけど恋をしてる相手にそんな事思えるはずがない。

親子ならまだしも

彼が他の女と付き合ったり、結婚したとして

それを心の底から「おめでとう!」なんて祝福できるわけが無い。

他の女よりも嫉妬深いこのあたしが?

そんなの無理だ。

それはもう、仏の心だ。

あたしは欲にまみれた人間だ。

聖人君子にならないと、彼と結ばれないの?



あたし「そ、そんなのあたしには無理です…」

霊能力者「苦しいですよね。魂の片割れと別れたのですから。普通の恋人との別れではない。
それこそ自分の魂が引き裂かれる思いですよね」



霊能力者の方の言葉は

とても厳しく思えていたけれど、愛に満ち溢れていた。



そう。

魂が引き裂かれた。

いや、身も心も、何度もナイフで八つ裂きにされたかのような思いだった。

だからこそこの五日間、何も食べることが出来ず

ゾンビのように生きてきた。

フラフラになりながらも、仕事をこなしてはいるけれど

全くもって仕事をしてるという感覚がない。

今でも呼吸をするのすら、精一杯だった。




霊能力者「彼を霊視しましたが、彼にも生きるエネルギーがかなり失っているように視えます。思念伝達をして、彼にエネルギーを送りますね」




思念伝達って……?