実は、今日まで黙っていたんだが……。
左馬刻、そのヒトガタ、俺んとこにも届いたんだ。(びっくりする左馬刻)
 
 すまん、合歓さんが怖がるといけないと思い、言いそびれた。
 
MTCのリーダーに呪をかけるとは、なかなか度胸がある奴だなあ、と感心ついでに俺の話も聞いてほしい。
 
 所属がヨコハマ署組織犯罪対策部だから、しょっぴかれる側から恨みを買う事は少なくない奴らが、ごろごろしている。

 つまり、こっちはすっかり免疫ができているという訳だ。定期的にお祓いへ行く奴もいるが、俺は自分が信じなきゃ平気だろうとうスタンスで、怪文書やカミソリなんか、来るたびに廃棄して、そのあと「お清め」で粗塩使って手を洗うぐらいだ。
 
 ヒトガタは直接、ヨコハマ署組織犯罪対策部に届いた。

 送り状は、差出人不明。
 いつもと一緒だろうと、ラテックスグローブをして、マスクやゴーグルもして、小包を開けた。万が一、バイオテロという事もあるからな。
 
 ヒトガタは左馬刻と同じだ、たぶん同一人物だろう。
 俺のぶんは、「銃十」と書いてあった。
 
 誰だよ!と思わず組織犯罪対策部全員大爆笑。
 
 当直していた俺の後輩が、窓を激しくたたき続ける音におびえて、一晩中眠れなかった以外は、なんの被害もない。
 
 ちなみに当対策部、部屋はヨコハマ署の5階にある。いったい誰が、もといなにが窓を叩いたのかは、後輩も、確かめたくなかったそうだ。
 俺だったら、しょっぴいてたかもしれないな。
 
 ヨコハマ署組織犯罪対策部での話は、これで終了。
(乱数、笑いとまらず転げ回る)