短い話だが、撫でられる手の後日談になる。
 先ほど、帝統が話してくれた青白く光る手、あれはどうやら小官と同じ、海軍のモノな気がしてならないんだ。
 
 袖口に、水兵服と同じ紺色の生地に白い線が2本入ったデザインが施されていて、手首に小官がさげている・・・・・・この、鑑札というんだが・・・・・・巻き付いていたんだ。
 
 姿を消したあと、鑑札だけが残されたので気になり、米国にいる知り合いに頼んで調べてもらった。
 
 70年以上前に亡くなった、日系米兵のものだと判明した。
 名前は言えないが、同じような境遇にある小官を頼ってきたのではないかと、そう思っている。
 
 鑑札は調査機関に譲り、今は向こうで保管しているそうだ。
 
 身元が分かった夜、夢に片腕のない水兵が出てきた。
 にこにこと微笑んで、小官に礼を言っていた。
 
 手首の後日談は、これで終わりだ。