1つ前のポストで書いた「私」という魔法を解いていく瞑想法として、以下の方法を提案しますので、もし良かったら試してみてください。

 

1.一人になれる静かな場所で椅子に座る

2.目を瞑る

3.意識を内側に向ける

 

「意識を内側に向ける」というのは、慣れないと難しいかもしれません。

感覚としては、意識=筋肉とすると、アイソメトリック運動のときの筋肉の使い方に似ていると思います。アイソメトリック運動というのは、例えば、両手を合わせて互いの手を押すような動きで、腕は動いていませんが、筋肉に力は入っている状態です。これに近いと思います。

このとき意識を内側に向けますが、何か対象を認識することはしません。

これは、認識するもの/認識されるもの/認識すること、すなわち、英語のSVO文型に当てはまるような相対的な意識は使わず、絶対の意識=在るという意識になるためです。この状態は英語のBEINGという表現が近いと思いますので、この状態をBEING状態と言うことにします。

 

以下のBEING状態になるまでは、ただただ意識を内側に向けることだけに集中します。思考が浮かぼうが、五感から何か入力があろうが、1ミリも気にしません。

 

BEING状態

a.呼吸がゆっくりと深く静かになる

b.思考が浮かばなくなる(=何か考えるのが面倒くさくなる)

c.平安を感じる

 

a,b,cは同時に起こると思います。

エネルギーに敏感な人は、不要なエネルギーがリリースされるのを感じるかもしれません。体も小刻みに動くかもしれません。

 

このBEING状態になるまでは、集中力が必要ですが、しばらくすると、だんだん力がいらなくなり楽になる瞬間が訪れます。ちょうどプラスチックの薄い板を左右に引っ張ると、ある地点までは力が要りますが、それ以降ではビヨ~ンと楽に伸びるのと同じです。(最初に力が必要なのは不要なエネルギーの抵抗だと思います。)

 

4. BEING状態になったら、意識を内に向ける力を解いて、その状態が安定するまで待ちます。

このBEING状態のとき、「私」という魔法は解かれています。

 

5.状態が安定したら、以下の文を実感を込めて1単語づつ区切って、心の中で唱えます。

 

「愛が、愛を、愛する」

 

6.これにより発生した感覚=エネルギーをしっかり感じます。感じ切ったら、再び5から繰り返します。

 

7. 通常の意識に戻るときは、まず呼吸をやや早くして、吸うときに自分の周囲のエネルギーを吸うイメージで、吐くときに丹田にそのエネルギーを注ぐイメージを持ちます。

これを繰り返し、だんだんと意識が戻ってきたら、ゆっくりと目を開けて終了です。