瞑想法について書く前に、#2で書いた魔女(=真我)が自らにかけた魔法について、その目的と作用について、それぞれ3つに分けて書いていきたいと思います。

それは、次にポストする瞑想法はこの魔法を解いていくための方法と考えているためで、瞑想法で解こうとしている魔法についても知っておくためです。

 

真我はこの魔法を自らにかけることにより、真我が自らの意思で分離意識の状態になっています。この「真我が自らの意思で」というところがポイントです。その言葉から、自分に力が与えられるのを感じてみてください。エンパワーメントです。決して、「私以外のものすごく邪悪な存在が魔法をかけて、我々人類を眠りの意識にしてしまった。我々人類は生まれながらに意識の欠陥を持っており、その欠陥を克服するためには、長く苦しい修行が必要である」などと考えて、自らの力を奪わないようにしてください。そうしたければ別ですが・・・。

 

・忘却の3つの目的 

ではなぜ、真我は自らの意識で、忘却を選択したのでしょうか?大きく3つの目的を挙げます。

1.自己の再発見、再定義

それは、「自らを再び知り、自らを再定義する自由を自らに与えるため」です。そのためには、一度自らを忘れる必要があります。

 

2.「リアリティー」の経験

また、魔法にかかった分離意識状態では、私にとって世界は実在ですので、「リアリティー」も感じられます。やはり夢だと思って経験するのと、現実だと思って経験するのでは、真剣味が違いますし、体験は違うものになります。

 

3.「他者」という経験

私以外の「他者」が存在するという経験も、「すべてが私」と同様に貴重な経験といえます。他者がいれば、様々な他者との関わり合い方を経験することができます。愛し合うこと、競うこと、傷つけあうこと、憎むこと、殺しあうことだって可能です。「すべては私」と分かっている統合意識の状態では、そこまで本気になれませんし、殺しあうことはできないでしょう。全ての経験を等しく価値があると考えれば、このような他者との様々な形での交流も大変魅力的な経験といえます。

 

 

・魔法の3つの作用

前にも書きましたが、この真我の「私」という魔法を3つに分けて考えます。3つとは

1.世界は実在する

2.私は実在する

3.真我(=本当の私)の忘却

です。これらは同時に作用し、同時に作用が消えます。これが意識に作用している状態が分離意識状態で、今の地球でのごく一般的な意識状態です。

以下に3つについて書いていきます。

 

1.世界は実在する

上記3つのうち、「1.世界は実在する」を実現している作用のことを、私は「存在仮定作用」と呼んでいます。夢だと分かって見ている明晰夢の状態では、この作用は働いていません。一方、夢だと分からず見ている普通の夢の状態では、この作用は働いています。

図を使うとこんな感じです。

3つの作用は同時ですので、りんごが実在すると信じているとき、私の肉体も実在し、本当の私は誰だか忘れている状態となります。

 

「人は世界を見ているとき 真我を見ていない」by ラマナ・マハルシ

 

2.私は実在する

これを実現している作用は、「真我の自己同一化作用」と私は呼んでいます。物質次元では、真我は肉体を自己と同一化します。真我は自身が実在であると知っていますが、この自身と肉体との自己同一化作用により、肉体が実在と信じるようになります。

 

3.真我(=本当の私)の忘却

この忘却は、上の2の裏返しとも言えますが、肉体を私と信じるときは、本来の私である真我を忘却しています。そして、忘却したこと自体も忘れています。

この忘却についてですが、バシャールが、初めて地球人の様子をシミュレーションですが父親から見せられたとき、その地球人の忘却っぷりに驚き、「嘘だろ!?信じられない・・・。数ある文明を持った宇宙の星々(1000万ぐらい?)の中にこんな星があるなんて・・・」と信じられなかったそうです。

こちらの動画↓

 

 

 

地球のこの忘却度合いにして初めてできる様々な経験は本当に貴重だと思います。

宇宙広しといえども、これだけの光と闇の経験は地球でしかできないかもしれません。

しかし、そろそろ真我さんもコントラストの経験に満足したようで、いよいよ目覚めの段階に入ったようです。このバシャールの2つの動画は感動的ですね。
すばらしいエンパワーメントさです。

 

 

 

以上、私という魔法について、少し詳しく書いてみました。