先日知人が印象に残った本の一文を紹介してくれました。![]()
篠原鋭一氏(長寿院・住職)著書「もしもし、生きてていいですか?」から・・・
私は、幼稚園や小学校のご両親に対しての講演の時に、必ず聞く質問があります。
「お父さん、お母さん、どういう家庭教育をしていますか?」
すると、百人いたら六十人くらいは必ず、「人に迷惑をかけてはいけないと教えている」
とおっしゃる。
そこで、また。質問します。 「では、みなさんの中で、誰にも迷惑をかけないで
今日まで生きてきた方、手を挙げてください」
しかし、ひとりも手を挙げないんだ。 すごく矛盾しているでしょう。
子供に「人に迷惑をかけてはいけない」と言うのに、 今まで迷惑をかけないで生きてきた方
はひとりもおられない。
私がそういうと、みんな苦笑しながら聞きますよ。 人間は人に迷惑をかけないでは生きて
いけない。 だから人からの迷惑も喜んで受けなければいけない。
迷惑のかけっぱなしは良くない。だから人からの迷惑は喜んで受けて、迷惑を かけてかけ
られて、それが人間なんだと、生きるということはそういうことと子供に教えてほしい。
人に迷惑をかけてはいけない。迷惑をかけるのはわるいこと。そう思っていると、人から迷惑をかけられると腹が立つのでしょう。
「人からの迷惑は喜んで受けて、迷惑を かけてかけられて、それが人間なんだ。生きるということはそういうこと」と思える人が増えるとやさしい世の中になるような気がします。![]()
