玄関が開く音を聞いた柾鷹は玄関に向かう。


そこには柾鷹の兄が家に帰ってきていた。



柾鷹には2人の兄がおり、1人は柾鷹と7つ歳が離れている。


その兄は幼い頃から勉強に取り組み、


有名進学校に行くため、柾鷹が物心つく頃から


一緒には住んでいない。


そして今この玄関から入ってきたのがもう1人の兄だ。


柾鷹とは4つ歳が離れている。


その3人兄弟だ。


柾鷹は末っ子である。


この兄は高校卒業後、


専門学校・大学にも進学せず、就職もしていない。


いわゆるフリーターだ。地元のコンビニでバイトをしながら


柾鷹達家族と共に暮らしている・・・。



柾鷹の兄「・・・何だよ?」


柾鷹「あ、兄貴か・・・。母さん知らない?


柾鷹の兄「知るかよ。俺は今帰ってきたばっかなんだぜ。


       疲れてるんだからどけよ。」


柾鷹の兄は柾鷹の横を通り抜けようとする。


柾鷹「兄貴・・・コレ・・・。


柾鷹は手紙を差し出した。


柾鷹の兄「あん?」


柾鷹の兄は手紙を渡され読み始める。


柾鷹の兄「・・・。」


すると柾鷹の兄は手紙を柾鷹に渡した。


柾鷹「なぁ、どう思う?


柾鷹の兄「・・・知るかよ。どうでもいい。


       俺には関係ない。ほっときゃいいだろ。」


柾鷹「そんな言い方あるかよ!


柾鷹の兄「ゴチャゴチャうるせぇな!」


柾鷹の兄は柾鷹を睨んだ。


柾鷹の兄「・・・。」


柾鷹「・・・。


柾鷹の兄(・・・こいつ・・・最近妙に変わりやがって


       全然ビビらなくなりやがった


       ・・・目も逸らさねぇ・・・)


柾鷹「兄貴!


柾鷹の兄「・・・うるせぇ!」


そう言って、柾鷹の兄は自分の部屋に戻って行った。


柾鷹(・・・何なんだよあいつ・・・コレどうすれば・・・



そうして柾鷹がどうしていいかわからないまま時間は過ぎる・・・。



2時間後・・・。


時刻は午後8時を過ぎていた。


柾鷹の母はまだ家にいない。


柾鷹「・・・遅い。何やってんだよ。


そして玄関のドアが開く音が柾鷹の耳に入る。


柾鷹は玄関に向かった・・・。



柾鷹「!!


そこには柾鷹の父が仕事を終え、帰宅してきた。


柾鷹「父さん・・・。


柾鷹の父「ん?どうした?柾鷹。」


柾鷹は気持ちが抑えきれない表情をしている。


柾鷹の父「どうした?そんな顔して?」


柾鷹「父さん・・・コレ・・・。


柾鷹は手紙を父に渡した。


柾鷹の父「・・・。」


柾鷹の父は黙って、立ち尽くしている。


柾鷹の父「柾鷹、コレをどこで・・・。」


柾鷹「どこでじゃないだろ!母さん今家にいないんだぞ!


    俺が見る前に母さんもきっと読んでる!


柾鷹は大きな声を発した。


柾鷹の父「!!」


柾鷹の父は驚いた。


柾鷹の父「・・・お前・・・見たのか?」


柾鷹「当たり前だろ。


その瞬間、柾鷹の父は柾鷹の頬を平手打ちした。


柾鷹の父「子供が見ていいもんじゃない!!」


柾鷹の父は激高した。


柾鷹の父(・・・しまった・・・何も手を挙げることは・・・)


少し後悔しているようだ。


柾鷹「・・・何すんだよ。


柾鷹は鋭い視線で父を睨んでいる。


柾鷹の父(・・・何だこの目は・・・いつから・・・)


柾鷹の父「お前は・・・。」


柾鷹の父は再び柾鷹に手を挙げようとした。


柾鷹の父はやたらと感情的になっていた。


その時・・・。


柾鷹の母「やめて。」


その時、後ろの玄関から柾鷹の母が帰ってきた。