エミリー「何、タッキー?どうしたの?」
エミリーは柾鷹が何かに気付いた事に問いかける。
柾鷹「いや、今教室に入って行ったのって、
バスケ部の奴だなと思って・・・。」
エミリー「え?それだけ?」
柾鷹「ああ、それだけ。」
エミリー「もう!驚かさないでよ!」
柾鷹「驚かす?」
エミリー「え?ごめん。何でもない。」
エミリー(・・・あぶな~・・・)
エミリーは胸を撫で下ろした。
エミリー「で?そのバスケ部男子がなんなの?」
柾鷹「確か7組の奴だったような・・・。」
柾鷹の中学校の1学年は7組まである。
エミリー「そんな気にすることでも・・・。」
エミリーは教室を覗き込んだ。
エミリー「!!」
エミリーは驚いた仕草をした。
柾鷹「何だよ?」
そして柾鷹も教室を覗き込む。
エミリー「タッキー待っ・・・。」
エミリーは柾鷹に教室内を見せないようにした。
が、間に合わず柾鷹は教室内の様子を見た。
柾鷹「!!」
教室内では・・・。
先程、教室内に入って行った他のクラスのバスケ部男子が、
朋美と話していた・・・。
朋美と喋っていた女子生徒は違う場所で女子生徒とお喋りしている。
そんな光景を見た柾鷹とエミリー。
柾鷹「・・・。」
柾鷹は黙ったまんまだ。
エミリー(・・・今のタッキーには酷な光景じゃん・・・)
エミリー「た、ただの世間話でしょ。気にすることないって。」
エミリーは柾鷹のフォローをしだした。
柾鷹「別に気にしてない・・・。」
柾鷹は険しい表情だ。
エミリー(・・・めっちゃ気にしてる・・・)
エミリーは心配顔で柾鷹を見ていた。
そこに・・・。
チャマ「ん?何やってんだお前ら?」
チャマと祐平が教室から出てくる。
カバンを持っており、どうやら帰るようだ。
エミリー「あっ、茶野。ちょっと聞くけど、アレ・・・誰?」
エミリーは視線を送る。
チャマ「ああ。あいつは7組の小林だろ。
それがどうかし・・・ああ!柾鷹が・・・。」
チャマは状況に気付く。
チャマ「そう言えば柾鷹から聞いたけど、エミリー知ってるんだっけ?
柾鷹が新開のこと・・・。」
柾鷹「チャマ!大きな声で・・・!」
チャマ「喋ってないだろ・・・。大きな声はお前だ。
少しは落ち着け・・・。」
祐平「そうそう。」
祐平は会話に入れず、賛同だけしている。
そんな状況中、柾鷹はそわそわしていた。
エミリー「一応ね・・・。でもアレは・・・。」
チャマ「別に心配ないだろ。
小林って確か1組に好きな女子がいるはずだぜ。」
エミリー「え?そうなの?あんた何でも知ってんのね。」
チャマ「まあな。」
エミリー「何だ。気にすることないじゃんタッキー!」
柾鷹「そ、そっか・・・。」
その時・・・。
もう1つの教室のドアから朋美と小林が出てきた。
そして2人は喋りながら廊下を歩いて何処かへ行ってしまった。
柾鷹「・・・。」
エミリー(・・・あちゃ~・・・)
チャマ(・・・え?何で?・・・)
祐平「・・・。」
一瞬、その場は静まった空気になった・・・。
エミリー「ちょっと茶野!どう言うこと?」
チャマ「わ、わかんねぇよ・・・。ただの偶然だろ。」
エミリー「偶然って、何に対しての偶然よ!」
祐平「落ち着いてよ。」
4人の中で祐平が1番落ち着いていた。
柾鷹「俺、帰るわ。」
チャマ「どうした?」
柾鷹「気にしてもしょうがないし。元々帰ろうと思ってたしな。」
チャマ「おっ!意外と冷静じゃん。ちょっとは成長したな。」
エミリー(・・・コレはタッキーの普通?・・・)
エミリーは何やら考えている。
チャマ「んじゃ、3人で帰るか。」
祐平「うん。」
柾鷹「だな。まっ大丈夫だからエミリー。
悪いな俺事で変な空気になって。」
エミリー「ううん。あたしは大丈夫。」
柾鷹「じゃあなエミリー。」
エミリー「じゃあ・・・。」
そうして柾鷹はチャマと祐平と一緒に下校して行った。
エミリー(・・・気にしない訳ないよね?・・・)
そして次の日の朝・・・。
教室ではホームルームが行われた・・・。
近藤先生「よ~し!今日もみんな元気だな~!?
いいぞ!気合が入って心機一転・・・。」
柾鷹(・・・朝から元気なのはあんただけだ・・・)
柾鷹はそう投げやりに思いながらも横目で朋美を見ている。
柾鷹(・・・昨日は一体・・・)
柾鷹は色々な予測をしていた。
近藤先生「よ~し!じゃあさっそく始めるから配るぞ~。」
柾鷹(・・・配る?・・・やべ
・・・聞いてなかった・・・小テストか?・・・)
そして近藤先生は生徒1人1人に何かを配り始めた。
柾鷹(・・・え?・・・コレって・・・)