自宅・・・。
柾鷹は帰るなり、すぐに母親に高校の資料を見せる。
柾鷹はまだ興味がないため、ロクに目も通していなかった。
柾鷹の母「・・・。」
柾鷹の母はじっくりと資料に目を通していた・・・。
柾鷹の母(・・・私立・・・)
事実、柾鷹の家は普通の家庭だが、
金銭面的にはあまり余裕がない。
だが、私立に関しては柾鷹の母は何も言ってこない。
柾鷹「どうかな?」
柾鷹は恐る恐る聞いてみた。
柾鷹の母「どうってあんたねぇ・・・。
読んだんでしょ?」
柾鷹「いや、表紙だけ・・・。」
柾鷹の母「ちゃんと読みなさい!あんたのことなんだから。
それにこの高校、男子校よ。いいの?」
柾鷹「え?男子校!!」
柾鷹は男子校の事実を今聞いた。
柾鷹(・・・確かに学校名に男子校って書いてない
・・・そりゃ入ってないのが普通だよな・・・)
柾鷹は呆気にとられている。
柾鷹の母「大丈夫なの?」
柾鷹「べ、別にいいよ。」
柾鷹の母「そう・・・。じゃあ受けるだけ受けてみなさい。
お金とかの心配はしなくていいから。」
柾鷹「金?」
柾鷹は私立の意味をあまり理解していなかった。
柾鷹の母「いい?」
柾鷹「わかってる。ちゃんと入試受けてみるよ。
美香さんにも言ってみるし。」
こうして柾鷹は高校受験の試験を受ける高校が決まった。
1時間後・・・。
公園にて・・・。
チャマ「へ~、それで受けてみるのか?
その高校?」
柾鷹「そうすることにした。他に行きたいトコ特にないし。
決めないといけないからさ。」
柾鷹は公園でサッカーボールを蹴りながらチャマと一緒にいた。
柾鷹「チャマは?決まってんの?」
チャマ「ああ。俺は3月に公立の高校受けてみるつもりだぜ。
祐平も同じくな。」
柾鷹「そっか。」
チャマ「まぁ、今さらお前に言う意味があるかわからないけどさ・・・。」
柾鷹「何?」
チャマ「お前と同じで新開も推薦入試受けるみたいだぜ。
勿論、女子校だけど。」
柾鷹「そうなんだ・・・。」
柾鷹は下を見ながら答えた。
チャマ(・・・そんな簡単にはいかないか・・・)
柾鷹(・・・チャマ・・・一体どこからそんな最新情報・・・)
互いに違うことを思っていた・・・。
そして夕暮れ・・・。
日も沈みかけ、辺りは暗くなり始めていた。
チャマ「そろそろ帰るか。腹減ってきたしな。」
柾鷹「そうだな。」
チャマ「じゃ、またな柾鷹。」
柾鷹「おう。」
そうして柾鷹とチャマは別々の道で帰っていく・・・。
柾鷹(・・・確かに腹減ってきたな・・・)
柾鷹は住宅街の中の道を早歩きで急いで帰っている。
歩道に隣接する住宅からは、
各家庭の夕飯の匂いが漂ってくる・・・。
柾鷹(・・・うまそうな匂いだ・・・)
そんな事を思いながら、今日の夕飯の想像をする柾鷹。
そして1つの曲がり角を曲がる・・・。
柾鷹「!!」
柾鷹の20メートル前を、なんと朋美が歩いていた。
柾鷹(・・・やば・・・)
すぐに朋美だと気付き、何故か立ち止まる柾鷹。
柾鷹(・・・なんでこんな所で・・・)
朋美の家は柾鷹の家から結構近い。
歩いて5~10分と言った感覚だ。
柾鷹(・・・どうしよ・・・話しかけてもアレだし
・・・しばらく話してないし・・・!!)
考えていると朋美の横に人が歩いているのに気が付いた。
柾鷹(・・・誰だ?・・・)
柾鷹「!!!」
柾鷹(・・・あの背格好って・・・赤井?・・・)