柾鷹は海岸線沿いを


ゆっくりと歩き続け、徐々に近付いていった。


柾鷹(・・・やっぱり・・・大人じゃないような・・・


柾鷹はある程度の距離まで近付いていた。


堤防の上に佐々木先生と女性が並んで座っている。


そんな状況が見え始めた距離まで近付いていた。


柾鷹(・・・大人って言うより・・・大学生?


    ・・・そんなに俺と歳も変わらない高校生っぽいような・・・




佐々木先生「・・・本当によく来たわね・・・。」


高校生らしき女性「佐々木先生がこの島にいること調べましたから。


         来たのは自分の意志です。親は関係ありません・・・。



柾鷹(・・・何喋ってんだ?・・・


柾鷹は無闇に気付かれるのも嫌なので、立ち止まり堤防の方を向いた。


柾鷹には2人などの声は聞こえない距離にいる・・・。


柾鷹(・・・邪魔しても悪いしな・・・



佐々木先生「親はどう?とかあたしは聞いてないわよ?」


高校生らしき女性「でも今でも両親は怖がってます・・・。


         結局あの時から全てが・・・。


佐々木先生「・・・。」


高校生らしき女性「佐々木先生。あの後、言ってくれましたよね?


         あたしが18になったら教えてくれるって・・・。


佐々木先生「確かに言ったわ・・・。」


高校生らしき女性「18になれば1人で立ち上がれる事も増える。


            そうなれば対処の仕様もあるって・・・。


佐々木先生「・・・。」


高校生らしき女性「今日・・・あたしの18の誕生日なんです・・・。


            教えてください!あの時あたしはどうしたのか?


            あたしの体に本当に何が起こってるのか?


佐々木先生「・・・稲葉さん・・・。教えてあげてもいいけど、


        聞いて後悔だけはしないで・・・。」


千鳥「後悔なんてしません!


    あたしは真相が少しでも知りたくて、


    この島に佐々木先生に会いに来たんです・・・。


千鳥は必死に佐々木先生にお願いしている。


佐々木先生「・・・あの時は・・・。」


佐々木先生はゆっくりとした口調で喋り出した・・・。






3年前・・・。


千鳥の中学校の保健室が燃えた数時間後・・・。



ある病院の一室・・・。


病院のベッドには、


千鳥が意識を取り戻した状態で眠っている・・・。


佐々木先生「・・・。」


そんな千鳥を佐々木先生は見つめていた。


すると病室に千鳥の母親が入ってきた。


千鳥の母「すいません。佐々木先生、こんな事になってしまって・・・。」


佐々木先生「・・・いえ。」


千鳥の母「本当にどうしたんでしょう・・・。


      千鳥がこんな事を起こすなんて・・・。


      最近、受験勉強で疲れていたのか、


      少し様子が変だったんです。」


千鳥の母は落胆の表情だ。


佐々木先生「・・・。」


千鳥の母「おかしな言動や行動をするようになって正直・・・。」


佐々木先生「嫌・・・だったんですか?」


千鳥の母「!!!」


佐々木先生「同じ屋根の下に住んでるならわかるはずです・・・。


        娘さんが特別だって事ぐらい・・・。」


千鳥の母「な、何が言いたいんですか!!」


千鳥の母は言葉を荒らげた。


佐々木先生「・・・娘さんには・・・娘さんじゃない人格があるって事です・・・。」


佐々木先生は冷静に答えた。


千鳥の母「!!」


佐々木先生「あたしは専門家ではないので、詳しい事までは知りませんが


        今回の火事の事件はその人格だと・・・。」


千鳥の母「な、何を言ってるんですか。」


佐々木先生「歳をとるにつれ、徐々に表面化してくる・・・。


        おそらく・・・お母さんわかってたはずでは?」


千鳥の母「!!」


佐々木先生「・・・勿論。止めなかったあたしにも責任はあります。


        責任はとるつもりです・・・。」


千鳥の母(・・・止めなかった?・・・)


すると病室のドアがノックされる。


警察官「すいません。佐々木七緒さんですよね?


      外で少し事情をお聞きしたいのですが?」


佐々木先生「・・・はい。わかりました。


        ではお母さん・・・失礼します・・・。」


そう言い、佐々木先生は警察官と一緒に病室を出て行った。


千鳥の母(・・・何?・・・気味の悪い先生・・・)