体育館に来た佐々木先生は、
白衣のポケットに手を入れ、ゆっくりと中に歩いてきた。
そして向島の横を通り過ぎる・・・。
向島「あ、ああ・・・。」
向島はどうしていいかわからない。
向島を通り過ぎ、柾鷹と釘原の方向に歩いてくる。
釘原(・・・何しにきやがった・・・お澄まし女教師が
・・・何とか誤魔化さなきゃな・・・)
佐々木先生「・・・。釘原くん。」
釘原「な、何すか・・・。」
佐々木先生「あなた達・・・ここで何をしてたの?」
釘原(・・・クッ・・・)
釘原「み、見ればわかるでしょ。滝雄が俺達に因縁つけてきたんすよ。」
佐々木先生「・・・。本当?向島くん?」
向島「あ、ああ・・・あ・・・。」
向島は震えていて喋れない。
釘原(・・・バカが・・・話合わせろよ・・・)
佐々木先生「今はホームルームの時間のはずよ?」
釘原「そ、それは・・・。」
釘原は言葉を濁した。
そして佐々木先生は柾鷹の様子を見た。
佐々木先生「・・・。やっぱり・・・気を失っていたわね・・・。」
釘原「???」
釘原(・・・ハ?・・・何言ってんだ
・・・まるで知ってたかのように・・・そうかこの手が・・・)
釘原「佐々木先生よー。」
釘原は自信に満ちた声で佐々木先生に話しかけた。
佐々木先生「・・・。」
釘原「あんた・・・滝雄に何か吹き込んだんじゃねぇの?
俺少し知ってんだぜ、
あんたが前の学校で奇妙な事件に関わってたって。」
釘原は敬語を話さなくなった。
佐々木先生「・・・。あらっ、知ってたの?」
佐々木先生は何故か笑みを見せた。
釘原「!!」
釘原(・・・この先公・・・頭おかしいんじゃねぇか・・・)
佐々木先生「・・・それで?」
釘原(・・・ハ?・・・)
佐々木先生「あたしの事はいいとして、
釘原くん、タバコは・・・。」
佐々木先生は釘原が捨てたタバコの吸殻に目を向ける。
釘原(・・・しまった・・・)
佐々木先生「・・・。どちらが暴力を振るった
・・・なんてことは、どうでもいいわ・・・。
ただ、タバコはやめなさい・・・。」
釘原「!・・・暴力はよくてタバコは駄目なのかよ!
あんたそれでも先生かよ!?」
すると佐々木先生は表情が変わった。
佐々木先生「釘原くん、あなたには言っておく必要があるわね・・・。
人は感情のコントロールができなくなってしまうと、
無闇に人に暴力を振るうことだってあるわ。
でもあなたはまだ中学生、義務教育よ。
義務教育が終わるまでは自分1人では
責任は負えないわ。
勿論、それでも未成年に変わりはないけど・・・。」
釘原「何だよ。
まるで中学出たらタバコは吸っていいみたいに聞こえるじゃねぇか。」
佐々木先生「さぁ・・・それはどうかしら・・・。」
佐々木先生はまた何故か笑みを見せた。
佐々木先生「とにかく、この事は小松先生や、
その他の先生にも伝えることになるわ・・・。」
釘原(・・・クソッ・・・)
そう言い残し、そして佐々木先生は柾鷹を保健室に連れて行った・・・。