次の日の朝…。



早朝の学校の教室には、釘原と向島がいた。


他には誰もいない。


向島「釘原くん、こんな朝早くから来てどうするの?」


釘原「いいか向島。これから教室に入ってくるクラスの奴に


    こう言うんだぞ…。」


釘原は向島に何かを教えている…。


向島「え!?そんなことしたら、きっと…。」


釘原「だからいいんじゃないか。まだまだ面白くなるんだぜ。」



そして時間が経つにつれ、クラスメイト達は続々と登校してくる。



教室に入ってくる生徒に、次々と向島は何かを伝えていく。



そして柾鷹は学校に登校してきた。


教室に入ってきた柾鷹の視線の先には釘原が入った。


釘原はニヤニヤと笑みを浮かべている。


柾鷹はそれが気にくわなかったのか、すぐに自分の席に向かう。


柾鷹「!!


柾鷹は驚いた。


自分の席には椅子がなかったのだ。


柾鷹「なんで…。


どうしていいかわからなくなった柾鷹は、


近くにいた男子生徒に聞いた。


柾鷹「椅子…知らない?


男子生徒「………。」


柾鷹「ねぇ?


男子生徒「………。」


男子生徒は立ち去って行った。


柾鷹(…どうして…


横に女子生徒が通りかかった。


柾鷹「あのさ…。


女子生徒「………。」


女子生徒はチラッと柾鷹の方を見たが、そのまま去って行く。


柾鷹「え………。


柾鷹は何をどうしていいかわからなくなった。


川渕「お~い、釘原~!椅子が捨ててあったぜ~!」


教室の入り口から川渕の声が聞こえる。


釘原「何だ、やっぱ捨ててあったのかよ。


    ゴミだと勘違いしてたぜ~!」


柾鷹「


柾鷹は釘原に近寄る。


柾鷹「何で椅子を…。


釘原「あん?ゴミだからだろうがよ。


    備品もゴミになるだろ。ゴミの仲間なんだからよ!」


柾鷹「


釘原「みんな思ってるぜ!ゴミ西野に味方しすぎたために


    お前がテレビとかに情報流したってな!」


柾鷹「そんな嘘…。


釘原「いいかげん白状しろよな!


    お前が騒ぎを起こすから、みんな迷惑してるんだぜ!


    部活はできねぇ、登下校も落ち着かねぇ。


    あげくの果てには、


    来週の修学旅行も中止になるかもしれないんだぜ!


    お前のせいでよ!!」


釘原は自信満々に大声で喋っている。


柾鷹「・・・。


柾鷹は言葉が出せない。


柾鷹「!!!


柾鷹は視線を感じた・・・。


そして周りを見渡した。


クラスメイトは柾鷹を冷たい目で見ている。




(……なんだよ……滝雄のせいだ……ホント迷惑よね……


 大会近いんだぜ……なんでコソコソ登校しなくちゃいけないの……


 修学旅行楽しみにしてるのに……滝雄が全ての原因なんだ……


 やっぱ釘原の言う通りゴミだな……西野くんの友達だからやっぱね~


 ……もう完全に悪の黒幕だよね~……裏で糸引いてたってことでしょ~…)




柾鷹には聞こえるはずのない、心の声が聞こえる様に感じる。


それが真実か否かはわからないが……。


今の精神状態の柾鷹には真実に聞こえるであろう。



柾鷹(…あ…あぁ…


釘原(…さあ…滝雄…これからどうする?


    …もっと俺を楽しませてくれよ…)