柾鷹は学校に向かっている。
そして、学校の近くまで来ると、人だかりが多い。
騒ぎを聞きつけた住民や野次馬、
それにテレビの取材などで殺伐とした雰囲気だ。
生徒指導の先生「皆さん!速やかに教室に入ってください!」
校門では先生達が対応している。
テレビ関係者「すいません!一言お願いします!」
テレビ関係者は登校してきた生徒に話しかけた。
先生「ごめんなさい。生徒達に取材などはやめてください!」
先生は必死に制止している。
テレビ関係者「この事件について、どう思われますか?」
辺りには質問が飛び交っている。
柾鷹も近くにいた先生に誘導され、教室に向かって行った。
教室・・・。
教室内は外の雰囲気と違い静かだ。
喋る生徒もほとんどいない。
そこに担任の小松先生がやってきた。
小松先生「おはようございます。皆さんも知っているように、
西野くんはまだ病院で意識不明の状態です。」
生徒達の反応は暗く静かだ。
柾鷹は釘原の方に目をやると、笑っているように見えた。
柾鷹(…なんで…)
小松先生「今日は緊急の職員会議がありますので、
授業は今日行いません、
皆さんには午前中で下校してもらいます…。」
小松先生の話しは続いている。
そして午前10時過ぎ・・・。
ホームルームが終わり、生徒達は下校していく。
もちろん部活もなければ、掃除もない。
校門では住民、野次馬、マスコミ関係者もまばらになっている。
全校生徒達は、そんな中で一斉に下校していく。
教室にて・・・。
釘原「向島~!帰ろうぜ~!」
向島「うん!」
釘原と向島は一緒に帰ろうとしている。
柾鷹「ちょっと待って釘原くん。」
釘原「あん?なんだ滝雄かよ・・・。」
柾鷹「あのさ・・・、何であんな事言ったの?」
釘原「ああ・・・。テレビの事か、いいんだよアレは。」
柾鷹「よくないよ!そのせいで・・・。」
釘原「西野がってことだろ。滝雄・・・お前わかってないみたいだな。」
柾鷹「え?」
釘原は笑みを浮かべている。
向島「釘原くん?」
釘原「そういや滝雄!お前、西野と仲良かったもんな。
すっかり忘れてたぜ!」
柾鷹は釘原が何を言おうとしているのか理解できていない。
釘原「忘れてたぜ!滝雄!明日学校必ず来いよな!」
柾鷹「え?」
釘原「面白いもん、見せてやるよ!!」
釘原は笑っている。
柾鷹「何を言って・・・。」
そう言い残し、釘原と向島は帰って行った。
帰り道。
向島「何だったのさっきの?」
釘原「向島~!川渕に連絡しといてくれよ!
あいつにも一役やってもらいたいからよ!」
向島「う、うん。」
釘原「忘れてたぜ・・・。」
釘原は笑みを浮かべている。