木原音瀬さんのBL本「眠る兎」を読みました☆


1995年ごろ雑誌で掲載された木原さんのデビュー作キラキラだそうです。


レトロな雰囲気が漂う普通の小説っぽさがよいのです。


BLというより淡いテイストのゲイ小説かなぁ。


CPは、高校2年生×27歳の高校教師です。

教師と生徒というのが「セカンド・セレナーデ」 を思わせました。


高校生、浩一は、クラスの友人と興味半分で見たゲイ雑誌の文通欄で見つけた男に、

いたずらで手紙を出す。


それだけで終わるはずだったのに、浩一の家に男からの返事が届く。

浩一は、興味半分で女友達といっしょに、

どんな男が現れるのか見てやろうと、

待ち合わせ場所の喫茶店に出かける。


現れたのが、浩一たちが通う高校の地味な現国教師、高橋。

浩一は彼を知らなかったけど、一緒にいた女友達が知っていたのです。


そのまま逃げるつもりが、

何時間もじっと待ち続ける高橋が気になって、

ついつい声をかけてしまう。


それが二人の出会いだった――。


浩一の顔を知らない高橋に、

22歳の大学生と偽って、

なぜかずるずる付き合うことに。。。


高橋も、自分の仕事をセールスマンと偽っている。


典型的なブラインド・デート。

本当にありそうなシチュで、リアル感があります。


ストレートの浩一は、

男同士なんて気持ち悪い、

そう思っていたのに、

なぜか顔も普通で、性格も内気な高橋の控えめな色気に囚われていくのです。


先生のあまりの純粋さに、

高校生がほだされる、

というシチュに激萌えラブラブでした。


初Hも初々しい。。。

二人とも初めてなのだ:*:・( ̄∀ ̄)・:*:


高校生にリードされて乱れていく様がなんとも。。。(涎)


自分が年上だということにひどく引け目を感じている高橋に、

浩一は、まさか自分が10歳も年下の同じ高校の生徒とは口が裂けても言えない。


だけど、とうとうバレてしまうのです――。


怒り狂った高橋先生に徹底的に避けられ、

立場が逆転する浩一。


恋愛は二人の気持ちで成り立っている。


追う側と追われる側が、たやすく入れ替わるのが恋愛の面白いところ。

(人ごとなら、ですが。。。)


木原さんの小説は、

告白されたほうが、いつの間にか相手を追いかけていたりするのが、

すごく好きです。

(魔性の受けちゃんと呼んでいます(笑))


それを見守る当て馬的な親友がいたり。


この本に同時収録の「眠る兎」の後日談「冬日」は、

久々に実家に帰省した高橋先生が、

たまたま寄った小学校で、教師をしている初恋の相手に再会するお話。


切ないのに、

ほんわり甘い読後感が残る秀作だと思いました。


木原 音瀬
眠る兎