この時間がとてつもなく好きだ


疲れきった週末の帰り

少しだけ値下がりしたお寿司を

うきうきした気持ちで手に取る


薄暗い四畳半の片隅

急いで引っ張り出したコタツが

吐き出す微熱に身を埋める

ここでは平和が確保されている



好きなものから順になくなって

最後に残るは穴子と玉子

あの人が帰ってきたら

食べてくれるといいな


外の天気が荒れているほど

ほっとするのは何故でしょう


写真が撮りたい

写真は思い出

写真は真実

時間をこえて

記憶をこえて

どこへでも連れ出してくれる

カメラのなくなった世界にも

色はあるのでしょうか

カメラがほしい

この美しい世界のために

存在してくれてありがとう


凍えて帰るあの人のために

熱々のお風呂を準備しよう


秋の深まる頃には

何気ない日常の一コマに

あの子が佇んでいるといいな