駅から家までのお話 | I'LL NEVER WALK ALONE

駅から家までのお話




歩いてるときにさ






自分より遅い人、2割くらい遅い人






例えると自分が時速100キロでその人が時速80キロみたいな












まあ要するに自分よりちょっと遅い人が10メートルくらい前を歩いてたんだ











まあ普通に何も考えずに歩いてたら差は必然的に縮まっていったんだけれども









問題はここから。









抜かすってなると、
並んで歩いてる時間とかを極力短くしたいから
それなりにスピードアップを図らなければならないんだよね













ちょっと疲れてたんだけど

ここ頑張れば早く家つけるから

と思い抜かしたのです











ここまではよかった。









それから一分くらいすると交差点にさしかかる






この交差点の信号は環八と目黒通りの交差点のため
一度赤になるとなかなか青に変わらない












けれども俺は走らずともぎりぎり間に合う位置にいた











「俺はぎりぎり間に合う」


それはつまり

「俺より後ろの人は歩いていては間に合わないこと」



と同義であるのだ。













そう、さっき抜かした80km/hのやつが信号を渡るために走って
その過程で俺を抜き返してしまったのである












そしてまた僕の10メートルくらい前で速度を緩め歩き始める















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