以下、株価の下落率が大きい20社(独自スクリーニング)です。
期間:2025/9/25-10/1
| アトラシアン | TEAM.US | ICTサービス | -9.53% |
| ユナイテッド航空 | UAL.US | 空運 | -8.85% |
| ホンダ | 7267.JP | 自動運転 | -8.52% |
| オラクル | ORCL.US | ICTサービス | -6.73% |
| メタ | META.US | GAFAM | -6.04% |
| アメリカン航空 | AAL.US | 空運 | -5.94% |
| 富士通 | 6702.JP | SIer | -5.74% |
| メイクマイトリップ | MMYT.US | トラベル | -5.32% |
| クアルコム | QCOM.US | デバイス | -4.24% |
| トヨタ自動車 | 7203.JP | 自動運転 | -4.02% |
| 第一三共| 4568.JP | 医薬品 | -3.83% |
| 武田薬品工業| 4502.JP | 医薬品 | -3.29% |
| 日清食品HD | 2897.JP | 食品メーカー | -3.23% |
| デジタルブリッジグループ | DBRG.US | データセンター | -3.20% |
| SOMPO HD | 8630.JP | 損保 | -3.17% |
| KDDI | 9433.JP | 通信 | -3.16% |
| チェブロン | CVX.US | エネルギー | -2.98% |
| デルタ航空 | DAL.US | 空運 | -2.85% |
| SCSK | 9719.JP | SIer | -2.84% |
| ネットフリックス | NFLX.US | エンタメ | -2.82%
📉 業種別の下落傾向と要因分析
1. ICTサービス・SIer(TEAM, ORCL, 富士通, SCSK)
要因:
米国の利下げ観測が後退し、グロース株(特にSaaS・クラウド系)に逆風。
オラクルやアトラシアンは決算で成長鈍化が示され、期待剥落による売り圧力。
日本のSIerは、円高進行や期末のポジション調整が影響。
2. 空運(UAL, AAL, DAL)
要因:
原油価格の上昇と中東情勢の緊張により、燃料コスト懸念が再燃。
米国では消費者支出の鈍化や旅行需要のピークアウトが意識されている。
ユナイテッド航空は設備投資負担も重く、利益率低下懸念が強まっている。
3. 自動運転・自動車(ホンダ, トヨタ)
要因:
EV市場の競争激化と中国市場の減速が影響。
ホンダはEV戦略の遅れが指摘され、将来性への懸念が株価に反映。
トヨタは為替の円高進行が輸出採算悪化につながるとの見方。
4. 医薬品(第一三共, 武田薬品)
要因:
新薬の承認遅延や治験結果への懸念が一部報道されている。
武田は海外事業の減損リスクが再浮上し、財務健全性への警戒感が強まっている。
5. GAFAM・デバイス(META, QCOM)
要因:
メタは広告収益の伸び悩みとAI投資のコスト増が嫌気されている。
クアルコムはスマホ市場の停滞と中国リスクが重しに。
6. エネルギー(CVX)
要因:
原油価格は上昇しているが、米国の利下げ観測後退で資源株に調整圧力。
チェブロンは設備投資負担と配当利回りの低下懸念が出ている。
7. その他(食品・保険・エンタメ)
日清食品HD:内需安定株だが、高PERと利益確定売りが出やすい局面。
SOMPO HD:自然災害リスクや保険料改定の影響で収益見通しに不透明感。
ネットフリックス:会員数の伸び鈍化と競合激化が再び意識されている。
🧠 共通背景:市場環境とマクロ要因
米国の利下げ再開が遅れる可能性 → グロース株に逆風。
期末(9月末)に向けた機関投資家の持ち高調整 → 日本株に売り圧力。
地政学リスク(中東・ウクライナ)再燃 → 空運・エネルギー株に影響。
円高進行 → 日本の輸出企業に逆風。
🔍 投資家への示唆
下落率が大きい銘柄は、一時的な調整か構造的な懸念かを見極める必要あり。
ICTや空運はボラティリティが高く、決算や需給に敏感。
自動車・医薬品は中長期の戦略転換や財務健全性が鍵。