ターゲット(スーパー、米国)の株価が大暴落した理由を教えてほしい
銘柄:ターゲット
株価:91.52
[1日の株価変動率:+0.81%][1週間の株価変動率:-1.3%][3か月の株価変動率:-4.21%][1年の株価変動率:-73.38%]
Target(ターゲット)の株価が1年で約73%も暴落した背景には、企業戦略の失敗・消費者の反発・政策リスク・競争激化といった複合的な要因が絡んでいます。以下、プロのアナリストの視点から構造的に解説します。
📉 1. 株価暴落の主因:4つの構造的要因
✅ 要因①:DEI(ダイバーシティ・エクイティ・インクルージョン)方針の撤回と消費者ボイコット
#DEI方針とは、採用・昇進における公平性の確保(特にマイノリティや女性)、LGBTQ+や障がい者への支援プログラム、社員教育(アンコンシャス・バイアス研修など)のこと
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2025年初頭、TargetはDEI方針を縮小すると発表。
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これに対し、40日間にわたる消費者ボイコットが発生。
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株価は1株あたり27ドル以上下落、時価総額は約124億ドル消失。
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集団訴訟にも発展し、ブランドイメージと信頼性が大きく毀損。
✅ 要因②:来店客数と売上の減少
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DEI撤回に伴う反発で、来店客数は前年比7.9%減少(10週連続の減少)。
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既存店売上高はほぼ横ばいで、成長性の欠如が投資家の懸念材料に。
✅ 要因③:トランプ政権による関税政策
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中国・カナダ・メキシコからの輸入品に対する高関税(最大25%)が導入。
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Targetは国際サプライチェーンに依存しており、コスト増が利益圧迫要因に。
✅ 要因④:競合との格差拡大
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Walmart、Amazon、Costcoなどとの競争が激化。
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特にeコマース・食料品分野での競争力不足が露呈。
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プライベートブランド強化やコラボ戦略も、業績改善には直結せず。
🧠 2. 財務・市場評価の変化
| 指標 | 内容 |
|---|---|
| 売上高予測 | 2025年は前年比+1%と微増 |
| EPS予測 | 8.80〜9.80ドルと幅広く、不確実性が高い |
| アナリスト評価 | 「買い」11人、「保有」21人、「売り」1人と慎重な姿勢が目立つ |
→ 市場の信頼回復には時間がかかる可能性が高い。
📌 3. 結論:ターゲットは「戦略的転換と社会的対応力」が問われる局面
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株価暴落は一過性の業績悪化ではなく、企業姿勢・社会対応・政策リスクへの脆弱性が露呈した結果。
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今後の回復には、ブランド再構築・商品戦略の刷新・サプライチェーンの再設計が不可欠。
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投資家は、財務指標だけでなく、社会的評価・政策対応力も重視するフェーズに入っている。
